山小屋営業最終日。
天候はあいにくの雨。
予約数は約70名、さてどのくらいの登山者が山頂にたどり着くのか。

午後1時、受け付け開始。
レインウエアを頭までかぶり、雨が滴り落ちる山屋達がぽつりぽつりと訪れ雨と風でかじかんだ手で受け付けを済ませ小屋に自分の場所を確保していく。
今年できたばかりの4つの個室はすぐに埋まり5時近くに訪れた最後の宿泊客が来ると予約のお客さんは全員揃った。

これだけの雨の中全員が山頂までたどり着くのは珍しい事だがやはり今年最後の営業日とゆう事で引き返さないとゆう選択がなされたのであろう。

今年の総宿泊客数は約2400名、夕食時には鳥海山山頂の標高2236メートルに因み2236人目のお客さんに様々な記念品が送られ当たった人も当たらない人もおおいに盛り上がった。

今年は日本各地が震災にみまわれたくさんの人々に不幸が訪れ、それと引き換えに幸福がいったい何なのかを考えそして感じる年になった。

そういった影響もあり宿泊数は例年より減ったが、大きな事故もなく無事に山小屋営業を終える事が出来た。本当にありがたい事だ。

文明の発達により世界から神々は消え、見えるものしか見えなくなってしまった人間社会、景気回復も政治安泰も大切だが今こそ自然界の教えに真剣に耳を傾ける時だろう。