二年目の夏

「さよなら天国」も無事に終わり地上での生活も残り五日ほど。

７月の２日に登るともう次下界の地を踏むのは９月の半ば、準備しないと。

ヘリでの荷揚げと人送でたいていの物は上げたがアレしたいコレしたいと日々荷物が増えていく、ある程度見切りを付けないと入山当日が大変だ。当日は自分の荷物のほかに野菜などの当面の食材が上がる。

去年一年の山頂生活で現場の状況や起こりうる事態、あったらいいものなくてもいいもの、ある程度の感じはつかんだ。

遠くの山陰より日は昇り頭上を通過し、目前を広がる海にゆっくり沈んでゆく一日、数字的な時間などないような山頂の生活も無限ではない、雪が解け、花が咲き、朝、外輪の岩壁に真白な氷の霜が張り付く頃には下山する。

約二ヶ月半の天界での暮らし、ここで自分が何を得てどのように変われるかがその後の音楽活動に大きく関わってくる。

そしてその音楽活動は、そのまま我が人生そのものの全てに浸透していく、仕事、家族、生きる道筋。

さて、とりあえず下界じゃさぼり気味のブログの更新。
天界では唯一の下界との通信手段。練習しとかないと。携帯電話からの更新、練習しとかないと。