リノベーションのお話、続きます。
Fixed QuoteにするかEstimateでCharge up での支払いにするかが次の難題でした。
新築や、キッチンやバスルームといった小さいリノベーションならFixed Quoteにするのですが、既存の建物の一部を壊して立て直す場合、壊してみないとわからない部分(例えば屋根裏の構造、壁の内側など)があるので、Fixed Quoteにしたとしても、予期せぬ事態に対してはVariation となり別途費用が加算されることになります。ビルダーは両方のメリットとデメリットを説明してくれ、判断は私たちにゆだねられましたが、最終的にはCharge upを選択しました。
さて、いよいよ工事着工という段階で、ある検査をしなければいけませんでした。今回は外壁の一部も壊すので、Asbestos(アスベスト)検査。 検査費用は2か所の外壁を検査して約$250。そして結果は、まさかまさかの陽性!!
アスベストはNZでは1984年以前に建てられた家にはよく使われていたようで、うちは1974年建築。外壁の素材がいわゆるNZでよくつかわれる木のWeatherboardではなさそうだなーとは思っていましたが、まさかアスベストが含まれていたとは。。。
アスベストは削ったり切ったりしたときにでる粉末を吸い込むと害がありますが、そうでなければ特に問題はないのですが、今回は壊すので危険大。検査してよかったです。
アスベストを含む外壁の撤去は専門の業者が行います。この時点ですでに見積り外の出費 $1500です![]()
さらに、今回屋根を一部新しくするのでGutter&Spouting(雨どい)も家全周新しくすることにしました。そのためSpoutingをつなげるための排水口をチェックするためCCTVカメラでチェックすることになったんです。なんとそのタイミングで、工事とはまったく関係ない部分の排水口(外)の流れが悪かったので、ついでにカメラでチェックしてもらったところ、なんと木の根っこ(隣の家の木)が土中の排水管のなかで詰まっていたのです。
テラコッタみたいな素材の排水管なのですが、そのなかに根っこがはびこり、年月欠けて
塊になり20㎝はある管を塞いでいたのです。これには業者もビルダーもびっくり。
下水管じゃなかったのが幸いでしたが、結局、排水管自体も割れていたため、これも修理が必要となりました。この修理に約$1200![]()
先が思いやられました![]()
さて屋内作業初日。
暖炉、壁、断熱材、カーペットが取り去られました。
そして5日後。
この後、写真に写っている部分は床もドアもすべて撤去。
天井を支えていた長さ約6mの木の梁も撤去されました。
存在感のあるいい感じの梁だったので残念ですが、中央部分がたわんできていて危険だったので仕方ありません。写真が暗くてわかりにくいですが。。。
この後、約3か月かけてリノベーションは完成となります。
やはり、既存の屋根と新しい屋根の取り付け部分の設計変更が必要になり、さらに屋根裏の高さが充分なくスチールの梁が治まらないため梁の位置を予定よりもずらすことになり、結果ドアサイズまで小さくなってしまいました。わかりにくくて申し訳ないのですが、既存部分と増築部分をうまくつなげるためにいろいろと難しかったですね。
また、スライディングドア(引き戸)を壁の中に作ったのですが、その場所にブレース(支え)が入っていたため、そのブレースの位置を変更しなければならず、これも開けてみなければわからなかった部分です。
その都度、設計士やカウンシルのチェックも必要で、思いのほか時間がかかった印象はありますが、そのすべてはビルダーが手配して進めてくれていたのと、その都度こちらにも連絡をくれていたので不安はなく安心して任せられました。
リノベーションは予算通りに行くことはほぼないだろうし、工期も天候や状況に左右されて伸びます。
設計図変更待ちやカウンシルの予約待ちなどなど。
さらに8月12日からLevel 3のLockdown になって一時、工事が中断したりということもありました。
費用の面でいえば、メインのリノベーションの他にも追加でいろいろ(外壁塗装、窓枠外側塗装、
軒下塗装、瓦屋根のライン調整、キッチン天井のGIB替え、ベッドルーム天井のスキミングなどなど) やっているので、当初の見積りよりもけっこうオーバーしてしまいましたが、無事に工事は終了したし、出来栄えもおおむね満足です。
最後にカーペットが入りました ![]()






