中国に、『御泥坊』という、人気ナンバーワンのフェイシャルパックがあります。
いわゆる、泥パックといわれるもののひとつです。
泥パックは現代の発明品ではなく、意外と古くから存在し、かつて中国清朝の支配者だった西太后も、この御泥坊を愛用していたと言われます。
しかし、中国ではあまりイメージのいいものではなく、イタリアの有名なブランドである「ボルケーゼ」の泥パックがタオバオで売られるなどしてはいたのですが、フェイシャルパック全体の中ではさほど人気があるというようなものではありませんでした。
ところがあるとき、ある実業家がこの御泥坊に着目し、その歴史的な価値や伝統ある文化としての意味合いなどを押し出す、大々的な販促活動を行いました。
その宣伝によると、御泥坊の歴史は実に今から千四百年ほど昔、隋の時代の中国に始まり、もともとは単なる美容法ではなく、病気の治療や、悪霊払いの儀式の道具として使われていた、ということです。
それまで「美容にいいのかもしれないけどなんとなく気持ちの悪いもの」でしかなかった泥パックは、それにより中国において「歴史と伝統のある、神秘的な美容健康法」として持ち上げられるようになりました。
当然、その推進役となった御泥坊の売り上げも急上昇し、タオバオであまたあるフェイシャルパック商品の中でも、トップクラスの売り上げを誇る人気商品にまで成長を遂げたのです。
中国の有名女性ファッション誌にも「国宝級」と讃えられたこの御泥坊、ぜひ一度ご覧になってみることをおすすめします。
