久しぶりの作曲家一人一曲のブログです。
今回は、アメリカの作曲家ジョン・コリリアーノです。
編成の異なる三曲の交響曲(第一=管弦楽、第二=弦楽合奏、第三=管打楽器合奏)、複数の協奏曲(ヴァイオリン、フルート、クラリネット、ピアノなど)、その他の多くの管弦楽作品やオペラ、映画のスコアも、ものにしている作曲家です。
一曲を選ぶのは結構大変恐れ入ります。
シンフォニーはどれも素晴らしい作品だと思う。
AIDSシンフォニーの異名をとる交響曲第一番では激烈な怒り、狂気を描き、ピュリッツァー賞に輝いた第二番では、古典的な形式に独自のスタイルを融合させた(弦楽四重奏からの編曲)。
協奏曲では、映画『レッド・ヴァイオリン』の曲をベースにしつつ、映画音楽とは異なる、独自に練り上げたレッド・ヴァイオリン協奏曲も捨てがたい。
また、舞台劇の要素も入ったフルート協奏曲、ハーメルンの笛吹き幻想曲も楽しい作品だ。
前置きが長くなりすぎましたが、オススメの一曲は交響曲第三番『サーカスマキシマス(キルクスマキシマス)』。
編成に関しては前述の通り、巨大な管楽器と打楽器合奏のオーケストラです。
古代ローマの競技場キルクスマキシマス(イタリア語でチルコ・マッシモ)で繰り広げられた戦車競争や闘技場での熱狂と、現代のネットに夢中になる人間たちの狂気を描いたという曲。
様々な場面が移り変わり、劇的なストーリー展開が素晴らしい。
また、音響の面では効果的な楽器配置で、計算されつくした音響をふんだんに味わえる。
そして、曲は狂気を象徴的に表した暴挙によって、閉じられる。