私の恋愛 vol17 | チャイロの赤裸々日記

チャイロの赤裸々日記

プライベートの日記です(・∀・)

時には真面目に

時には面白おかしく

チャイロのすべてを書いていきます。

彼が『癌』





私は理解など出来るはずもなく




ただ



癌という言葉に恐怖していた







医者の説明など


何も頭に入らなかった








『彼はどうなっちゃうの?』


『治らない?』


『居なくなっちゃう?』





色々なことが頭の中で


グルグル回る








気が付くと

彼が待合室の方へ

歩いてきた






彼は無表情で歩いてきた









医者からの説明は

もう終わったのかな










彼の顔を


まともに見れない











少しの間


彼は無言だった












しばらくして…














『近いうちに休みとって

沖縄行かない?』





『えっ!?』







『急にどうしても行きたくなったから…ダメ?』








私は『うん』と言ったが


その瞬間


彼は『聞いた』と悟った









彼から病気のことは


何も言ってこない







私が癌のことを知っている

ということを


彼は知っているのだろうか







『どうだった?』


とも聞けない






何も聞けないまま


旅行の返事だけをした








彼はしばらく


黙っていたけど




少し経つと


いつもの彼に戻った






『会社に行く』と言う





なんで?

どうしてそんなに
普通にしてられるの?


癌て言われたんでしょ?


何で笑いながら

『早く沖縄行きたいな』

なんて言えるの?





どうして普通に

仕事を出来るの?



私はこんなに怖いよ?



居なくなっちゃうんじゃないかって


不安でいっぱいだよ?




私に心配させないため?



怖くないの?



それともやっぱり
癌じゃなかったの?



私の勘違い?












色々なことを考えた








もし彼が私に

『おれ癌だった』

と言われても

受け入れることが出来たか
冷静に聞くことが出来たか

私には分からなかった






たぶん…





いや絶対に


冷静ではいられなかった












彼の口から聞いた瞬間



私は走り出したかもしれない



泣きわめいたかもしれない







どうなるかなんて


分からなかった








ただ一つ

分かっていたことは




彼が居なくなるのだけは嫌だ


ということだった






病院を出て


彼は仕事に向かった








私はとても

仕事が出来る状態ではなかった












どうしよう…


怖い…





私はそれしか頭になかった






沖縄行きを早めたのは

もう時間がないってこと?


そんなことしか


考えることが出来ない







私はその日


会社に行くことが出来なかった










急に泣き出すかもしれない






社員の前で


そんな姿は見せられない











夜になって


彼に電話をした







『これから会えない?』





私は聞いた







彼は『少ししたら行くね』

と言い


電話を切った







『彼に話を聞こう』


私はそう決心した






いずれ知ることになるだろう事実を

私は受け止めなければいけない







そして


どんなことがあっても


『彼と一緒に居たい』


というのが


私の気持ちだった









夜の10時を過ぎた



電話を切ってから1時間





彼はまだ来ない



仕事が長引いてるのかな?
















夜の11時



まだ彼は来ない





どうしたんだろ…














12時も過ぎた





さすがに心配になり


電話をかけた









『留守番電話サービスセンターに…』



繋がらない



何度も何度もかけた





一向に繋がらない…













嫌な予感がした







まさか…





自殺なんて…













私は不安でたまらなかった




すぐに自宅を出て



彼のマンションへ向かった











部屋の電気は消えている






合鍵で



彼の部屋へ入った













彼はいない



帰った形跡もない








私はすぐに

近くを探し回った







彼が行く焼き鳥屋



近くの公園や

マンションの屋上も見渡しながら

とにかく探した





彼の会社にも行ってみた














全然見つからない








午前2時を回っていた








どうしちゃったの…



どこにいるの



1人にしないでよ…



嫌だよ…………














私は泣いていた









泣きながら歩いた






気が付くと

彼と初めてキスをした

公園にいた







あの時のベンチは


無くなっていた













もしかしたら…


という願いも叶わず


彼は居なかった












私はその公園で


しばらく泣いていた













絶望感を抱きながら

















帰ろう…





私は自宅へと


歩き出した











何も考えられないまま


フラフラと歩いた













家に着く頃


私のマンションの前に


人影があった













そこには

膝を抱えながら

小さくなって

座っている

彼の姿があった












離れた所から見ても

彼が悲しんでいることが

手に取るように分かる













私はその姿を見ながら

再び涙した
















悲しいに決まってる




辛いに決まってる




不安に決まってる




怖いに決まってる













私がこれだけ怖いのだから
彼はそれどころではない





















私は涙を拭き


彼の元へと歩み寄った









今日はここまで


ありがとうございました