教文事業課とわたくし.12
昨日の札幌は暑かったですね!Tシャツ1枚で過ごせました。 とはいうもののまだ4月、GWにはまた寒くなったりするんでしょうか。。。 5/3 今年度教文古典芸能シリーズ第一弾「文楽セミナー」昨年に引き続きおかげさまでチケット完売致しました!ありがとうございます! 今日はその「教文古典芸能シリーズ」について述べてみたいと思います。 札幌市教育文化会館は大ホールの花道や能舞台など、古典芸能をより本格的に楽しめる施設の特徴ある劇場であり、37年前の最初の公演「野村万作狂言公演」以来積極的に古典芸能の公演をおこなってきました。 また公演の際には、出演者による演目解説や、参加型のワークショップを行うなど、多角的に古典芸能の魅力を紹介することで、古典に親しみを持っていただける工夫をおこなってきました。 残念ながら、札幌市では、他の地域にくらべ古典芸能に触れる機会は限られているのが現状です。理由としてあげられるのは、集客が厳しいのは無論ですが、首都圏や関西圏、あるいは九州と違い、北海道には能狂言の「家」がないこともあげられます。ですので公演の度に、実演家のみなさまをご来札いただくこととなります。地域に在住の実演家がいないデメリットはありますが、その代わり定期的に札幌の能楽会に足をお運びいただく実演家のみなさまも決して少なくなく、地道な交流は継続しています。 私は古典芸能を担当しており、そうした先生方にお会いする機会も少なくないのですが、札幌で古典芸能をおこなうことの厳しさを感じながらも、最良の舞台を務めようとの思いには頭が下がります。 話は戻りますが、なぜ「教文古典芸能シリーズ」が生まれたかというと、初めての方にも親しみやすく古典に興味を持っていただくようなブランド化をしてみてはどうか?と考えたことが大きいです。【古典】とひとくくりにいっても、能狂言、文楽、歌舞伎、日本舞踊などジャンルも様々です。そこでシリーズの形でパッケージ化してみることで、初心者の方にも横断的に古典芸能の魅力をアピール出来る工夫をしてみました。 少し長くなりますが、参考文章を掲載します。 今年1月、日本音響家協会の会員向け雑誌「SOUND」に寄稿させていただいた「教文古典芸能シリーズ」の説明文です。>「教文古典芸能シリーズ」は、一流の古典作品の鑑賞、実演家による解説、京都市などの他地域との交流、観客参加型セミナーなど多彩な事業展開をウェブを活用したプロモーションを図りつつおこなった。今後も当館オリジナルのスタイルで市民に良質の古典芸能を提供する同シリーズのような企画を続けていくことが内外ともに望まれている。<教文古典芸能シリーズの概要> 札幌市教育文化会館では大小ホールの特性―能舞台・歌舞伎の花道など多彩な劇場機能を活かし、1977年の開館以来日本の伝統芸能を多数紹介してきた。現在も教文ホームページで閲覧できる歌舞伎の所作を取り入れた動画「外郎売体操」および狂言の代表的な演目である「因幡堂」をモチーフに狂言の所作を取り入れた動画「狂言ラジオ体操」のプロモーション映像を作成し、観客・参加者を古典芸能の世界へ誘う(いざなう)シリーズとして2013年5月4日から7月11日の期間実施した。 本シリーズは本格的な古典芸能の紹介に先だち、演目内容の説明に加え「文楽」「能楽」「狂言」の辿ってきた歴史的背景の解説を実演家・専門家がおこなうことで古典芸能をより重層的に分かりやすく紹介することを企画意図した。演者が舞台上から直接観客に紹介することでふだん敷居の高いイメージのある古典芸能を、より親しみやすく感じられる工夫をおこなっている。(以下略) 。。。一寸硬い文章で恐縮ですが、昨年好評だったシリーズを今年も。。。となった背景には、札幌市における古典芸能を上演する「場」としての教文のあり方が、同シリーズに凝縮されたことが大きいです。また今年6月の能楽公演「金春流と金剛流~下掛りの極み」も能楽レクチャー+上演ということで、多角的に古典芸能を楽しめる趣向となっておりますので是非ご期待ください。 ちなみに「下掛り」とは。。。能のシテ方五流のうち、観世・宝生の二流を上掛り、金春・金剛・喜多の三流を下掛りといいます。で奈良、京都に馴染みの深い二流の能楽を見比べるというたいへん貴重な公演ですのでぜひご覧になってください。 チケットも2,000円自由席からあり、気軽にお楽しみいただけるのではないかと思います。 また今回のプロモーション動画はこちらです。武智鉄二 伝統と前衛/作品社¥3,024Amazon.co.jp