「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」
誤解が誤解を生み誤解で人が死ぬ誤解スプラッタコメディー。

物語はB級映画でおなじみの「大学生がキャンプをしに田舎町へ」から始まる、1ベタ。
案の定、田舎町は不気味な雰囲気が漂い、住人もどこか陰気、2ベタ。
そして、その町は過去に猟奇殺人事件が起きていた、3ベタである。

このパーフェクトなベタの数え役満に、主人公の二人組タッカーとデイルが加わり、B級スプラッタからコメディへと変貌を遂げる。

自分に自信のないデイルと友人思いのタッカーは、二人の夢であった別荘を購入した。
タッカーは女性に縁のないデイルを励ますために、二人で別荘の修理を兼ねた釣りに出かける。

別荘の修理もそこそこに、暗くなった湖へ釣りに行く二人。
キャンプもそこそこに、湖へ泳ぎに行く大学生たち。

出会ってしまった彼らは些細な誤解を元に、急速に超展開を迎える。

展開もベタなのだが、一人一人のキャラクターもしっかりとベタに作られていてとても笑える、あーいるいるこんなやつ。
タッカーとデイルの仲の良さも、ニヤリとさせてくれて、物語を通してのデイルの成長っぷりも可愛げがあって面白い、見た目は熊だが。

ハングオーバー以来に新作で好きなコメディ、オススメ。

「ノー・マンズ・ランド」
ボスニア戦争が題材の反戦映画。
ボスニア兵のチキとセルビア兵のニノ、この敵対する二人が無人地帯の塹壕で出会い、基本的にワンシチュエーションで物語は展開する。

あらすじ割愛。

反戦映画と書けば重苦しく感じるが、ブラックジョークや二人のキャラクターによってすんなり見ることができる。
二人の距離が近づきそうで、近づかないもどかしい展開に戦争による憎しみの大きさを感じることができる。
うまく書けないしレビューにもなってないので、とりあえず見てほしい。
オススメ。

バニラ・スカイ
ユージュアルサスペクツ
ノッキンオンヘブンズドア

おもしろかった。


「イン・トゥ・ザ・ワイルド」
DVDのCMで気になり、借りたものの見らずに返すを3回繰り返してようやく見た今作品。
なぜ、観ずに返してしまっていたのか!今なら三回とも見るのに!
と、後悔に悶えてしまうくらい名作でした。

主人公クリスは、大学を卒業しハーバードのロースクールに進学出来るほど優秀な成績で卒業するが、
幼いころから喧嘩の絶えない家庭と、物質的な物で満たそうとする両親・社会と、
自身の自他に対する厳しさが相まり世間に嫌気がさし放浪の旅にでる。

しかし、厭世観に満ちた放浪ではなく、むしろポジティブなのである。
途中で出会う人々も、ヒッピーや裸でホットドッグを作るような俗世間から離れた人達だが、
中には常識を持った普通の人とも交流し、様々な想いを交わしながらクリスは旅を続ける。

そして、最後にクリスが思うことは。

途中で出てくる女の子が可愛いのと、その子が歌う曲がいいのもポイント高いっす。
あと、放浪っぷりがガチすぎる。

ちなみにほぼ実話らしく、それを考えると驚嘆するしかない、原作読むしかねぇ。

超オススメ。


「PLANET MAGIC / N'夙川BOYS」
映画モテキで大々的にフューチャーされてかなり知名度が上がった感のある夙川さんの3rdアルバム。
相変わらずリンダは可愛いしマーヤは奇声だしシンノスケは奇抜で、3rdでもダレルことなく良曲豊富。
ガシャガシャの演奏に歌謡曲的な言葉選びの歌詞で何故ここまで心を引き付けることができるのか、
やはりメロディーの秀逸さか。
しかし「MY DEAR GIRL」のシンプルな構成や、「HOW MANY JAPANESE」の哀愁感、意外に幅が広いので
アルバム通して飽きない。
個人的には前作の「LOVE SONG」にも負けない良盤だと思う。
よくある学生用アパート、やや昭和風情を残したワンルーム。
すこし埃をかぶった蛍光灯のくすんだ灯りの下ベッドを背もたれにして彼女は座っている。友人が先にベッドで寝てしまったので彼女は不安を紛らわす様にTVと携帯電話を交互に見ていた。
というのも、先程友人から一つの怪談を聞いたからだった。

「最近の運動会ってどんなのかしってる?かけっこは皆平等になるように一緒にゴールするんだって。学校がそんな風な教育だし、なんでも皆と一緒じゃないと嫌な子がたまにいるらしいの。」

いかにも怖がらせようとした話し方で友人はさらに続ける。

「それでA君って子が居たんだけどその子は、仲間外れにされてる子と平等に接したり、おもちゃを貸してあげたり皆に平等で凄く優しい子だったらしいの。」

怪談が苦手な彼女は恐る恐る耳を傾ける。

「ある時A君は事故に会うの。教室で友達と遊んでいた時、ふとした拍子に大怪我をして体のある一部を失い、その怪我がもとで死んじゃったらしいの。」

少しずつ息を早める友人につられ鼓動が早まる。

「A君が死んでから、落ち込んでたクラスもやっと明るさが戻ってきたんだけど、ある日A君と同じ怪我が原因で一人の生徒が死んだの、不安に思った教師が何人かの生徒と話してみると、生徒は口を揃えて『A君が来るA君が来るA君が来る』」

彼女は苦手な怪談をなんとか聞き終えたと、体から力が抜けた。
しかし話は続く。

「この話を聞いた人の所には、自分だけ皆より先に死んで平等じゃないと怨みをもったA君が、夜な夜な失った体の一部だけでも皆と平等になろうとその部分をとりにくるの。その部分は、、、」

怪談の定石通り最後に大きな声を出そうとした友人の声は、彼女が耳を塞ぐことで途切れた。


TVも笑い声からCMに変わり、彼女はベッドの横に敷かれた布団に横になる。
ふと怪談の結末が気になり、友人に聞こうとTVに背を向けるように寝返りを打ちながら友人に話しかけた。

「ねぇ、『その部分』ってどこなの?」


彼女は痛みと同時にベッドと床の隙間から幼い声を聞いた

『眼だよ』 






A君が来ないようにするにはRTが必要です。

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