狭野神社であった御神木バイオリンの演奏会に行った。


最初に狭野神楽の奉納があった。

『神使』と『鉾舞』の二番が舞われた。

『神使』は真剣を使った舞だった。

ストーリー性は無く、

4人の男性の舞が最後まで続く。

舞の途中で、場の空気感が変わって

「今、気が入った」と感じた瞬間があった。

舞に“意”が乗ってるなと感じた。

これって、意乗り(いのり)、

つまり 祈り なのかなと思った。

だから、神楽を奉納するのって

祈るって事と同じなのかなと思った。

『鉾舞』は天の逆鉾を持って舞う舞だった。

高千穂峰の近くだから

神楽に天の逆鉾が使われるのかな~?

まさにご当地神楽だな~と思いながら見た。

体幹がしっかりしてて軸がぶれないと

美しい舞になるのだなと思った。



その後、御神木バイオリンの演奏会があった。

宮崎出身の  山内 達哉さんの演奏だった。

失礼ながら今回初めて聴かせてもらった。

『ポウ ナ カべサ 首の差で』が特によかった。

この曲、20代の頃すごく好きで聴いてた。

でも、「これが御神木バイオリンなんだ~

素人にはあんまり違いがわかんないな~」

って感じだったけど、

実は最後の演奏曲の

御自身が作曲した曲になってから、

御神木バイオリンが登場した。

台風で倒れた狭野神社の御神木の杉と

高千穂神社の欅で作られたバイオリン。

バイオリンの裏にはマーク エスエルさんが

ニニギノミコトを描いている。

気のせいも知れないけど、音色が違った。

音の伸びが良くて、低音に厚みがあるように感じた。

御自身の曲だからかな? 

他の曲と気の入れ具合が全然違ってて、

聴いてる途中で訳もなく感涙した。

魂が入ってたんだろうな。

アンコールで『speechless』が聴けた。

naomi sucottの聴いてたな~なんて

当時の心境を思い出した。

御神木の狭野杉の真下でずーっと聴けて

寒かったけど、癒された。この木は優しい。