誉田哲也著

一昨日、台風に足止めを食らっている間、一気に読みきりましたw。

またまた誉田哲也氏の、初期の作品。ホラー要素とサスペンス要素とサイキック要素の混じった、「アクセス」に似た感じの路線でしょうか。

マルチ言語対応通訳を自認するものの、職にあぶれている主人公秋川瑞希は、テレビプロデューサーの叔母から、霊能力者・エステラの通訳を依頼されるが、少女時代に霊能力に関してトラウマを持っているため固辞するが、結局いやいやながら引き受ける。

エステラは、番組が用意したいくつかのケースを見事に霊視でクリアしていく。幽霊が出るというスポットの側にある廃ビルでは白骨死体を発見。更には、生放送の番組中に、犯人がテレビ局に来ると言い出す。さらに、驚きは・・・・。

ということで、誉田氏の特徴である、ちょっとおとぼけな女性キャラ、業界の裏側のディテール描写(今回はテレビ局)、そして、ジウと同じようなアウトローの世界(中国密航者)という、要素がふんだんに盛り込まれています。

むしろ、初期の作品だというところを考えると、盛り込みすぎて複雑になりすぎていたストーリーラインを、解きほぐして、今の作風に、仕上がってきたということなのかも、知れないなぁなどと思ったりしました。

最後は、ちょっとあっけなく終わっちゃう感じなのですが、でも、ストーリーの緊迫感とふっと抜かせる脱力感のバランスは、さすがな感じがします。

やっぱ、このヒトの作品は好きですわw。