智恵子抄 | Um sentimento triste

Um sentimento triste

空を眺めるのが好き





毎日、耳を背けたくなるようなNEWS
今日も、即死レベルの放射能が測定された



日本は何処へ向かうのか



現地で作業していた作業員さん
近隣に住む野性動物、置き去りになったペット達



次々と露見する膨大な嘘の情報



今更、どうしろと言うのだろう






当初、外国人達は、80km圏外へ逃げ、西日本へと逃げた
それは勿論、的確な判断だった



今、生きている人間が原発近くで暮らすことは不可能だと思う



何故、こんなものを造り、まだ再稼働させるのか



いつか母と行きたかった場所
高村光太郎の一番愛した女性


【智恵子抄】にも出てくる福島の美しい土地





~あどけない話~


智恵子は東京に空が無いといふ、

ほんとの空がないといふ。

私は驚いて空を見る。

桜若葉の間に在るのは、

切っても切れない

むかしなじみのきれいな空だ

どんよりけむる地平のぼかしは

うすもも色の朝のしめりだ。

智恵子は遠くを見ながら言ふ。

阿多多羅山の上に

毎日出ている青い空が

智恵子のほんとの空だといふ。

あどけない空の話である。






昭和三年、五月


高村智恵子


高村光太郎、智恵子抄より



よく、幼い頃、母からこの話を聞いた
今でも時々これを読む


震災以降、今夜は初めて読んでみる