友達がレッチリかっこいいと言っていた為、オヤジに「レッチリ知ってる?」
と聞いたらビデオテープがあると言った。

そんな中学生の時、チャドスミスに出会いました。

オヤジがビデオテープをごそごそと出してきて初めてレッチリを見た時は衝撃を受けた。

それまで外人ドラマーが動いてる姿を注目して見たことがなかった。

体に電気が走って、ゾクゾクしたのをまだ鮮明に覚えてる。

あんなに何度も再生したビデオテープは今のところなし。

やがてスネアの音にも注目しだした。

あんな音を出してみたい!
チューニングなんてわかってなかったクソガキが一生懸命当時オヤジからもらったおそらく安物のスネアのピッチをいじくりまくってた。

深胴のスネアだったので当然理想の音になるわけもなく…

そんな時だ。「チャドスネアがあるんだあ」

ドラムマガジンで見つけたあのスネア。あれを手に入れれば全く同じ音を出せると思ってた。今振り返ると非常に愚かな自分…

しかし親が離婚して俺とオヤジは生活で精一杯。

ドラムも思うように叩きに行けない…

ボロアパートに引っ越してしばらくしたある日、オヤジが段ボールを抱えて仕事から帰ってきた。

「親の勝手な都合で迷惑かけた。これ、やる」

段ボールには見覚えのある記号CS1450…

まさかのチャドスネア…

嬉しかった。チャドスネアが嬉しかったというよりも欲しいなんて一言もオヤジに言ってないのに…嬉しかった。

明日CS1450に新しいヘッドを買いに行く為に思い出した昔話…