ランニング サッカー テニス 素潜り 犬に関するいたずら書きです。
へたな写真もみてください。
第150回十八歳のウエ~ス!
洋二郎は脂汗をしたたり落としながらエックス脚走りでトイレに駆け込みます。
「え~!!」
大きいほうのトイレ2つともうまっています。
「今日も元気だ♪もりもり♪1キロ200グラム♪」
(プリプリ~)
弘です。
「恋人よ~♪僕は旅立つ~♪東へと向かう電車で♪はなやいだ街で~♪君への贈り物~♪」
(プリプリプリ~)
猿です。
「え~!!!」
「猿!はやく~」
…
「あ・」
第149回十八歳のウエ~ス!
K大のグランドでは「ウエ~ス!」「ウエ~ス!!」「ウエ~~ス!」
の連呼です。
「正次~、洋二郎は?いつも一緒だよな」
「今日、おれ、試合にでるから洋二郎は捨ててきた」
(小づかいもらえなかったのかな?いつもおれをあてにしてるからな)
正次は少し心配して、駅からK大コートに続く坂のほうに目をやります。
…
「あれ?洋二郎!!へんな走り方だな」
洋二郎は漏れかかっているウンチを上に持ち上げます。エックス脚ばしりです。
コートまでの坂をエックス脚走りがいきます。
「集合!!」
じゅんのすけの機嫌の悪い声です。
「洋二郎、柳澤が遅刻?」「あと一分だよ」
…
(げ、げ、げ、もう集合してやんの、だめだ~)
(また、坊主!それよりトイレ、トイレ!)
洋二郎はあきらめます。脂汗を学ランの袖口でふきます。
すると、うしろからバタバタとうるさい足音が聞こえます。うるさい息使いも聞こえます。
「洋二郎しゃん!、あと一分あるけ~」 「柳澤!!」
「うお~」全速力です。
4年生になって暇を持て余しているOB浅田が集合場所に到着します。
「だれか遅刻?」「洋二郎と柳澤です。坂を駆け上ってます。あと30秒」
にやにやしながら浅田が腕時計に目をやります。
「29~28~27~♪…」
(げ!浅田のやつ、秒読みしてやんの)
柳澤のうるさい息使いと足音に耐えながら、最後の力をふりしぼります。いえ、ふりしぼれません。
ふりしぼると、でちゃいます。
「10~、9~、8~、7~♪」
「うお~、おりゃ~」
「6~♪、5、4、3、2、1!!」 最後の秒読みは当然早くなります。
浅田は突然審判員になります。
「アウト!アウト!アウト!♪」 (あと5メートルだったな)
洋二郎と柳澤はのぼりきった坂の上で前のめりに倒れます。
続く
第148回十八歳のウエ~ス!
動物たちの脱走を聞いて網島にかけつけた智恵子です。
智恵子がカンタの背中にとびつきます。「撃たないで~」
(ぼ、ぼくは、ち、智恵子さんがなによりも、だ、大事なんだな)
「わ~」
羽村は智恵子の背中にとびつきます。「う、う、うたないで、く、ください」
「ばあ~ん」「きゃ~」
…
リンリンリン♪♪
洋二郎の頭に目覚まし時計が落ちます。
「いて、て!!」
(なに?なに?なに?)(カンタは?)(…?)
…
(夢?!)
…
(夢やったんや、殺されそうやったわ、お~こわ)
(いま、何時? やばい!!)
「洋二郎!!起きなさい。みんな、ご飯おわってるから、勝手にたべてね」
「お皿下げといてね。1000円おいとくから」
洋二郎ママの声で完全に目が覚めます。
(今日はK大との対抗戦やな、網島の手前の駅やろ、なんとかなるやろ)
洋二郎は5分で荻窪の実家をとびだし中央線にとびのります。
「ただいま信号故障のため停止いたしております。お客様にはご迷惑をおかけします」
(え~)
「ピ~、ゴロゴロ、チュルチュルチュル~」
洋二郎の額に大粒の脂汗が流れ落ちます。
続く
第147回十八歳のウエ~ス!
浅山警部はわらをもつかむ思いで、そばにいたK大の学生に声をかけます。
背の低いきざな銀縁の眼鏡をかけた、いかにも金持ちのぼんぼん風のK大テニス部員です。
「きみきみ、この辺に、ここと同じくらいの大きさのグランドはないかね?」
「そりゃ旦那、網島のぼんぼん大学のグランドでさ」
「ありがとう。ところできみ、名前は?いいラケット持ってるね」
「旦那、お目が高い!ヘッド コンぺティション 4本でさ」
「ラケットじゃなくて、きみの名前!!」
「K大テニス一家の細矢でさ」 「今後ともおみしりおきのほどを」
「おう!ところで4本でいくらしたの?」
「警部!油うってないで、いそぎましょう」
「あみしまだ~」
ピ~ポピ~ポ 浅山警部たちはやっと網島グランドに着きます。
「しりを出した若い男が虎に襲われてます。早く助けてくさい」
「やはりここだったんだ。おれの推測はいつも正しいな。カッカッカ!」
「警部!早く救出しなくては」
…
「SAAT隊準備!!」 「虎だけを狙え、けっして人にはあてるな」
(まあ、ぼんぼんあほ大学の学生の尻ぐらいなら…)
カンタがふたたび洋二郎の尻に飛びつきます。 「キャー、あかん~」
「射撃用意!!」
「まって~、わたしのカンタを撃たないで~」
第146回十八歳のウエ~ス!
洋二郎と猿はバナナを口にほうばったままコートにとりのこされます。
「うまいね、バナナ」 「ウイッキー!」
…
「がお!」 虎のカンタが二人にせまります。
「ひえ~」 「逃げろ~」 「ウイッキー!」
「猿、金網飛び越えなきゃ」 「ウイッキー!」
猿は軽々と金網をよじ登り脱出します。「ウイッキー!」
それを見てサーカス団のチンパンジーたちも金網によじ登り脱走します。「ウイッキー!」
洋二郎もやっとのことで金網にとびつきます。
追いすがる虎のカンタがおいしそうな洋二郎のおしりにとびつきます。
「ひえ~、もうあかん」洋二郎はありったけの力で金網の上をつかみます。 「がお!」
間一髪セーフです。
しかし、洋二郎のお母さまが、洋二郎のためにスーパーで買いだめした白のブリーフがズタズタに噛み切られます。
おしり半だしでコートに落ちます。おしり半だしで逃げ回ります。
「まあ~かわいい
」
興奮した本村は金網をよじのぼり、コートの先のおしりをめざします。
「やめろ!本村!お前は世界選手権のメダリストなんだぞ!」
正次が本村をはがいじめにします。
「はなして!だれ?」「正次?」
「もっとつよく
しめて
」
合宿中のテニス部女子部員が洋二郎の悲鳴を聞きます。
マックレイハウスの二階からコートのほうを覗き込みます。
「洋二郎がまたチョンボしたんでしょう」
「ちがうのちがうの、見てあのおしり!」
「キャ~!!」
ようやくグランドについた浅田が洋二郎に声をかけます。
「洋二郎!なかなか逃げ足はやいな、ボールボーイもそれぐらいでたのむぞ」
…
「だめだ、だめだ、警察呼ばなきゃ!!」
そのころK大グランドについた浅山警部は、蟻一匹いないグランドを見つめ呆然とたちつくします。
「だまされた!あの貴婦人だ!」
続く
