よく、「意志が弱いからダイエットに失敗する。」

「意志が弱いから我慢できずに食べすぎる。」


などといわれるけど、本当はちがう。

意志が弱い訳じゃない。


もともと、意志なんてないんだ。


何が食べたいとか食べたくないとか

そこに自分の意志なんてない。


朝食だから、昼食だから、夕食だから

テレビのCMでおいしいって言ってるから

これたべれば健康にいいから、やせるから

この時間に食べると脂肪燃焼に効果があるから

これは食べると太るけど、食べるとなんか安心するから…



外からの情報にばかり左右されて

自分自身からの情報で動けない=意志がない

自分で決めれないんだよね。


でも、食べることだけは自分で決めているような錯覚を覚える。

本当は外からの情報で動いているくせに

自分の意志で食べることや食べないことを選び

それで「私も自分でできる」ということでなんとか自分を保とうとしているのかも。



私は幼少期、弟が大きい病気して母親がつきっきりで病院で看病してたから

「せめて私だけは親に迷惑をかけちゃいけない」

と、反抗期を一度も経験しないよい子で育った。


勉強もして、大学にも入り、就職もきちんと安定したところに入り

結婚もして子どもも産んだ。

すべて親の望みどおり生きてきた。



母親に出されたものは残さず食べ、必ず「おいしかった」と言い

自分がおなかいっぱいでも、食べようといわれたら食べてきた。


食べることが親孝行だと思ってきた。



他人と一緒に食べると、相手にあわせて食べる。

たくさん食べる人なら自分も食べ

食べない人なら自分も控えめにする。


相手と同じように食べることで嫌われるのを避けてきた。



でもさ、本当は自分以外の人からみたら

私が何をどう食べようと関係ないんだよね。


だって私も他人がどう食べようと関係ないもの。

食事うんぬんで人を好きになったり嫌いになったりする訳じゃない。


それに、食べることが親孝行なんて全くの思い込みで

そんなことで親孝行か親不孝かなんて決められない。



だから、これからは、自分の意志をもって

食べること、食べないことと向き合っていきたい。