仕事の帰りにドラッグストアに寄ったら、

おこちゃまが「ままーままぁー」って泣いてる声が聞こえてきた。


言葉が話せる小さい子どもの泣き声は、心にひびく。


でも、なぜ泣いてるのかはわからない。

気にしないように。

耳に入れないように。

それぞれ想像できない苦労があるのだろうから。


そうだ。

わたしは、この鼻水を改善するために葛根湯を探しにドラッグストアにきたのではないか。

家族に頼まれていた制汗剤を探しにきたんだった。


「うーん、これじゃないなぁ」

わたしが見たい売り場で悩んでる、華奢とは言えない足を大胆に出した女性が、わたしの前にたちはだかった。

うしろにはかなり浅黒の男性。

と、小さな女の子。


 、、、別な売り場で探すか。


と思ったのに、女性一味も同じ売り場にきた。

そして、また、

「これかなぁ?」

と立ちはだかる。


 、、、じゃ、葛根湯から探すか


葛根湯を見つけている間、またおこちゃまの声。

「うぇーーーーん、ままぁーーー!」


 、、、ママが大好きなんだね


次、お菓子売り場へ。

あら、また会いました。


 「うーん、どうしようかな


お菓子選びに夢中な女性。

お菓子を見てはキャーキャー、動き回るおこちゃま。


 「おまえ、ほんとうるさいな、いい加減にしろよ」


浅黒男性がドスの聞いた一言を放つ。

でも、このおとーさんらしい方、ずっとおこちゃまがあちこち行かないよう気にかけてる。

買い物>こども。

まわりをちゃんと見てるよう。


再び、制汗剤コーナーに行き、レジで会計を済ませたところで、再び3人あらわる。


 「おい、なんなんだよ、おまえ、いい加減にしろよ


再び、ドスの声。

そして、おこちゃま、大泣き。

おかーさん、なにもフォローなし。

おこちゃまを見もしない。


 、、、あれ?もしかして、おかーさん、では、ない?

(わたしの推測。わたしが一瞬見ただけの100%推推測。)


いろんな家族があるけれど、

家族じゃないかもしれないけれど、

それぞれの位置で、それぞれやりたいこととやらなきゃならないことがあって、

それぞれがんばってるのに、

そういう時、将来一番有望なはずのに、一番権力がないことで、

悲しい気持ちになる時間があることになんだか切なくなった。


人ごとだから、絶対にその場で言葉や態度にはしないし、

何歳になっても、親になっても、人間だから、

自分のしたいことをすることはいけないことではないけれど、

一部分だけを切り取ってるのだけど、、、


 、、、切ない


時には自分を一番にするべきなのでしょう。

じゃないと、やっていけない。直視できないくらい思い詰めることもある。

自分を保てなきゃ、親でもいられない。


でも、自分を取り戻して、親に戻れたら、

そのぶん、こどもを甘やかしてあげてほしいな。

と思った、ひとコマでした。