随分と古びて参りましたが、ダンナちゃんの誕生日お祝いの塩山旅行の最終章でございます。
旅行に行くと、やはり記事が多くなり、最近は途中で挫折してしまい。
なかったことになってしまう事態が頻発しております。
ゴールデンウィークのクルーズとか、クルーズとか。

というわけで、最終章。
二日目=最終日の、ワイナリー訪問です。

見学&試飲ができるワイナリーは数多くある このエリア。
中でも、我が家は中央葡萄酒株式会社のワインの大ファン。
もちろん、一番最初に候補に上がりましたが。
こちらは見学&試飲のみ。

「試飲」だけというのが苦手でしてね。
やはりワインは食べ物との相性と、食いしん坊魂モリモリの我が家の哲学。

レストランが併設されているワイナリーを探したところ、ここが見つかりました。
「甲斐ワイナリー」

こんなに素晴らしい佇まいのワイナリーとはつゆ知らず。
宿のお車で送っていただいて降り立つと、一見ワイナリーとは思えない古めかしい日本家屋。
伺えば、もとは日本酒の酒蔵だったとのこと。
奥のカウンターに入ってらっしゃるご主人が、中のご案内をしてくださります。

雨をしのげる程度の建物に並ぶ古めかしい設備。
建家の真ん中に立てば、全ての工程が見渡せるほどこじんまりとしています。
葡萄作りから醸造、更には瓶詰めまで、全てご家族でされているとのこと。

今の季節は葡萄の手入れが中心なので、ワイナリー自体は稼働していません。
この日も、葡萄畑はお嬢さんか娘さんと見られる若い女の方が丁寧に手入れをされていました。

すぐ脇には、こんな草花も咲いています。
私が子供の頃、このお花を
「ちぃたか たぁたか たーたんぽ」
と唱えながら、パンッと手でつぶす遊び(?)を、よくしました。
ダンナちゃんは、全く知らないそうです。

簡単な見学を終えてると、お目当ての隣接するカフェへ。

蔵として使われていた建物を改装したんでしょうね。

8人掛けと4人掛け、2人掛けのテーブル3つだけの、こじんまりとしたカフェ。
先客は、母子二人。私たちが2人掛けに座ると間もなく、4人の家族連れが入店し、はや満席。
やはり、みなさん観光でワイナリー見学にいらした方ばかりの様子。

まずは、飲み比べセット。
何が並んだかって?
そんなの覚えているわけ ないじゃないですか!?
昔ながらの設備でご家族で丁寧に作られている風景を拝見したからか、人の暖かみを感じるような優しいワイン。
とてもキレイな味がします。
透明感のある白、奥深く重奏的な赤。

私の観光プランにしては、満点です。
ほぼお一人で切り盛りされるお店なので、お料理が並ぶには時間がかかりますが。
窓越しにワイナリーと葡萄畑を眺めながらワインを味わうのも一興。
まずは、レバーペースト。
こう言っては何ですが、山梨で こんなに美味しいレバーペーストをいただけるとは思っても見ませんでした。

あつあつのラザニア。
これは、一番人気なのでしょうか?
全てのテーブルでオーダーされていました。
ふ~ふ~言いながら口に頬張り、冷たい白ワインを口に含むと、おつまみなしの時と全く違う白ワインの味が引き出されます。
やはり、つまみなしの試飲じゃ、この楽しさは味わえませんわ。

シンプルながら、がっつり香り高いガーリックのピザ。
塩味がしっかりしているチーズも、ワインにぴったり。

ハムの盛り合わせ。
さすがに、こちらのワインに合う料理を、よくわかっていらっしゃる。
ワインだけでなく、カフェで出されるお料理たちも、素材にこだわった丁寧に手作りしていることがよくわかります。
こんなお店が、家の近くにあったらいいな。
「たくさんは作れないんですよ、家族でやっているのでね」
と案内してくださってご主人。
息子さんはフランスで修行を積まれて、今はこちらでお手伝いされているそう。
我が家、すっかりこのワイナリーのファンになってしまいました。
赤・白いろいろ織り交ぜて12本を自宅お届けで購入。
先週末は、よく冷やして白をいただきましたが。
ご主人や、息子さん、葡萄の手入れをされてた女性
そして、あの佇まいを思い出しながら、ゆっくり美味しくいただきました。