久しぶりに、神奈川県横須賀市の鷹取山にある、
磨崖仏に会いに出かけました。
弥勒菩薩の慈悲の笑みに癒されたくなる時が定期的に来るんです。
今回は二年ぶり、blogを始めてからは6度目になるのかな。

 

京急・追浜駅で下車。
駅前には京急ストア、京急バスも見えますね。
地方に行くと、地元の市営バス等に出合います。
見た事ないカラーリングのバスを見ると、
知らない街に来たんだなという思いが強くなりますね。

 


京急ストア前の横須賀街道を左折すると、雷(いかずち)神社があります。
ご神木のイチョウの大樹が、鳥居の奥を隠しています。

 


鳥居の先には急な石段が待っています。
遠くからだと、平坦な場所にしか見えないのですが。。。
 

石段の上に本殿が見えます。
そこも木に囲まれていて、石段を登って行かないと、
本殿の姿は全く見えないのです。
雷神社の創建は、931年(承平元年)と伝えられています。
 


石段の上から。
ご神木の大きさが分かるかな?
このイチョウの木は、樹齢400年を越す大木で、
以前に紹介した野木神社のイチョウと同じように、
垂れ下がる「乳頭」が安産や子育ての信仰の対象となっているようです。
 


神社を出たら、向かいにある北原製パンさんへ。
山でのランチに、いつもの「あのパン」を買います♪
創業70年のパン屋さん、懐かしの素朴な菓子パンが並ぶショーケースが嬉しい♪
 

パン屋さんの先の路地を曲がると、踏切。
追浜駅から出た京急に出合う。
おお!800系の白いライン!
まさに「I CAME FROM 横須賀」の世界だわ!!!

♪横須賀から 汐入 追浜 金沢八景 金沢文庫
 汐風の中 走ってゆくの 赤い電車は白い線~♪

この記事がアップされる頃には、800系は完全引退直前なのよね。
そういえば、「歌う電車」と呼ばれた、
京急のドレミファインバータ音も聴けなくなった。
以前は、通勤時に青砥駅乗り換えなので、
青砥発の電車は旧型が多いのでドレミファインバーター搭載車が多く、
朝からあのメロディーが聴けたのです。
あの音を聴くと、いつもスタイリスティックスの
I Can't Give You Anything」のイントロに聞こえて、
つい歌っちゃう。(^m^)

 

しばらく住宅街を歩きます。
桜坂と呼ばれるこの通り、春は素晴らしいのでしょうね。
雷神社のご神木は、秋なら黄金色に輝くだろうし。
でも、その季節に来た事がないのです。
磨崖仏に会いたくなる時は、自分でも分からないもので。。。
 


住宅街を抜けると、鷹取山への入口が見えます。
標高139m、
ご近所さんの散歩コースという感じで、
気軽に歩ける場所と、
ちゃんとした靴じゃないと危ない場所もあったり、
岩山、森林、沢と変化があり、
かなり楽しめる場所なのです♪♪

 

凝灰岩で出来た鷹取山は、、建築用石材としの切り出し場の跡が多く、
直線的な崖にはシダやイワタバコが生えていて、
人工的な場所が自然に返る時間を感じられます。

 

スダジイの大木、
木洩れ日を浴びて神秘的な姿に見えて来ます。
 

さぁ、来ましたよこの切通し!
この隙間を抜けて振り返ると
左側の岩の裏側で、会えます♪
何度来てもドキドキするなぁ。。

 

高約8m、像幅約4.5mの弥勒菩薩尊像です。
岩山を抜けると見えて、像の前には小さな空間、
その周りは木々に囲まれていて、少し離れるともう存在が分からない。。。
だから、近くで急に現れるのでビックリすると思います。
 

巨大な像、下から見上げると表情が良く分かりますね。
菩薩と対峙する空間は、木々に囲まれて静まり、心落ち着きます。
先の道は直ぐに木々が生い茂り、像が見えなくなるので、
何度も振り返りながら、菩薩の笑みを背に受けてのお別れです。
まさに「刹那」な時間の終わりです。

 

山頂に近付くと、ハーケン跡が目立ちます。
岩質から、クライマーの練習場所として使われてきた跡は、
あまり美しくありませんけどね。。
 

山頂にある展望台から。
晴れた日だったら、もっと見晴らし良いのですけどね。
横須賀港から房総半島まで見えるし、
反対側には江の島、駿河湾。富士山も見えるのです。
 

横須賀港をズームしてみると、巡洋艦かな?
以前は潜水艦も確認出来たのよね。
 

そして・・・・
分かります?
真ん中辺りに磨崖仏の上半身だけ見えるのが。
この高さだと木々の上から菩薩の笑みに再会出来るのです。
 

ミンミンゼミ捕まえた!(^^)
アブラゼミは警戒心が薄いので、
手掴みで簡単に捕まえられるけど、
ミンミンゼミは近付くだけで逃げちゃうから、レアです。
透き通った翅が綺麗ですよね、
光が当たると輝いてさらに美しい♪

 

散歩コースはここまで。
神武寺に向かて下るコースは、
ちょっと登山感を味わえます。
鷹取山頂上付近は開けてのんびりしていますが、
その端の、クライミングしている壁の横は崖になているのですが、
そこが神武寺コースへの下り口。
初めての時は、ここに入れると思わなくて迷ったくらいの場所にあるの。
人一人がやっと通れる隙間に入り、急な石段を下るとやっと開けるのです。

 

こちらのコースは人も少なく、トカゲものんびり日向ぼっこ。
トカゲ類は日光浴は必須なのですが、ニホントカゲは警戒心も強く、
見付けてもすぐに逃げられちゃうのですが、
この個体はのんびり背中掻いてた。。。(^m^)
分かります?右前足で背中を撫でてるのが。
ニホントカゲの若い時期は、尾が瑠璃色に輝いて美しいのよね。
 

そんなトカゲが日光浴する場所でランチに♪
以前に、緑深い山道から逸れた空間を見付けて、
そこでランチするのがいつものコースとなりました。
 

こんな場所です。
木々に覆われた道を逸れた場所で、
ちゃんとした道じゃない部分を抜けると、
こんな見晴らしのいい空間が現れます。
立っている直ぐ向こうは崖で、腰が引けてます。。。(^m^)
 

頂くのはポテチパンとカステラパン♪
横須賀のポテチパンが有名ですが、
こちらのは、ポテトチップスを砕いて甘い蜜が掛けられ、
パンにはカラシが塗ってあるので、味の変化が楽しい。
ポテチのしっとり感が、ジャガイモをリアルにしてくれる。。

そしてカステラパンも味の変化が楽しい。
パンにカステラにジャム、甘いカステラに酸味のあるジャム♪♪
パンを買う時はいつも、総菜系とスイーツ系を合わせるのですが、
今回の二品も名コンビとなりました~。
 

では後半戦へ。
鎖場を大袈裟に下ってみる。(^m^)
実際に足場は一人がやっと通れる幅で、
左側は崖になってはいるけれど、それ程危険ではないので大丈夫。
 

大きな岩の間を歩く部分も多く、
それなりに楽しめます。
鷹取山周辺は、凝灰岩質なので、
足元の岩盤も、長年の参拝者の歩みで滑らかに。
火山灰が堆積して出来た凝灰岩、
その柔らかさで、神秘的な形にも見えて来ます。

 

毎回紹介する石畳。
この勾配では、石段でも良いくらいなのですが、石畳。
滑りやすいので、下る時は注意深くなります。
今日は陽射しも強く、乾いていたので大丈夫でしたが。。。

 

神武寺に到着。
創建は724年(神亀元年)という古刹。
写真の薬師堂(本堂)は、
1594年(文禄三年)に建立とされています。
山の中にポツンと現れる境内、人もいないので、
異空間に紛れ込んだ気持ちになれます。

 


本堂隣の地蔵堂、
建物よりも、石段の苔生した姿か、
山寺らしくて良いなぁ。。

 

1761年(宝暦十一年)建立という楼門から石段を下りる。
神武寺参拝の人々は、ここを上って本堂へ向かったわけですね。
木々に覆われた参道を抜けると、神々しい光が・・・

 

石段の下のある六地蔵。
上にある木の根に守られるているような姿が印象的です。

 

少し歩くと分かれ道。
左が表参道、右が裏参道。
表参道は整備された道、裏参道はいきなり下り沢沿いを行く細い道。
当然、裏参道の方が楽しそうですよね♪

 

表参道を少し歩いてみると、崖との境には縁石が。
これも歴史がありそな石の状態で、
古くからの参拝者たちが歩いた道なのだと想像できますね。

 


その先にある総門が、表参道の証。
1733年(享保十八年)のものと言われていますが、
場所は色々と移動しているみたいです。

 

道を戻って裏参道へ。
これですよ!
ジャングルのように木々が茂り、
道の左側には水が流れているんですよ、見えないけど。
沢の部分は、場所によって広かったり細かったりしますが、
水の流れる音を聴きながら歩くのは気持ち良い♪♪

 


水辺なので、シダ類や苔類の宝庫♪
この石なんか。数種類の苔にシダも生え、
上から落ちたの木の実から芽吹いたらしい若葉もあったり、
自然が作ったレイアウトの素晴らしさ!!
苔好きとしては、この石を持ち帰りたいくらい。
推定100kgありますけど。。(^m^)

 


沢を抜けると、最後にあるのがこのオーバーハングした岩壁の道。
上から垂れ下がる草の裏側を歩く感じが、
滝の裏側を歩くイメージでまた楽しい♪
 

ここを抜けると学校があったり民家があり、京急・神武寺駅へと続きます。
そんな出口というか、入口の標識に、セミの抜け殻が。。。
真夏の鷹取山、摩崖仏との再会の旅のラストショットに相応しい♪♪