合掌 | 大好きなねこたちと私の生活

大好きなねこたちと私の生活

微力でしがない個人のブログです。動物問題の深刻さ・悲惨さを知ってから、自分に何ができるか模索しながら、TNR、保護活動、その他…をやってきました。お家の子も野良猫も保護猫も、みんな当たり前に幸せになれる事を願って。

悲しい話をします。ごめんなさい。


さっき、仕事から帰った母からメールがきました。
世話をしていた外猫ちゃんが亡くなったそうです。
まだ若い、母にはよく懐いた子でした。


実家の小屋に一年半ほど前から住み着いて、母がご飯をあげたり避妊手術を含めケアをしていた子です。
私も何度か面識がありました。

つい数日前からケンカによる怪我と風邪で体調が思わしくなく、保護したと聞いていました。

まさか、亡くなるなんて思いもしなかったし、こんなに早く亡くなるなんて…

今はさすがに、渦中の母に原因を聞くに聞けないのですが、
症状や急変を聞く限りは恐らく感染症だったように思えます。



私も忘れもしない去年の夏、同じような経験をしましたが、
それなのにやっぱりかける言葉も答えも見つかりません。

なんで…って思います。


母はきっと自分を責めてるでしょう。
どんなに愛情かけて手厚く世話しても、
やるべき事はしてても、
こうなったら絶対そう考えてしまうはずですから。


野良猫の猫生の儚さと厳しさを改めて知らしめられました。
申し訳なさなのか、悲しみなのか、
それと人間という生き物や物言わぬ懸命に生きようとする生命にことごとく冷たい世間への憤りや
もうどうしたら良かったのかっていう無力感とか
体の中いっぱいに膨れて立ち尽くしています。



よく知りもしない、深く考えようともしない人は、
野良猫は自由で幸せ、とか
強くてたくましい、とか
餌やる人は悪いとか…
何も知らんくせに勝手な事を言う。

絶対違うやん。
そんな訳ないやん。


猫は何にも悪くないのに、
本当なら自分のお家で、
ご飯や寝床の心配もなく、
家族に愛されてぬくぬくとくつろいで毎日過ごすのが当たり前な存在なのに、
どの子もそうあってしかるべきなのに、
何でこんなに違うんやろ。
何でこんな若く死ななあかんのやろ。

一番はそれです。



実はいつも刹那的に、今日明日、いつ死んでも何らおかしくない厳しい生活を強いられつつ、懸命に生きようとするお外の子たち。
なんでそんな生活を送らなあかんのか。


野良猫に深く関わると、本当に悲しい事だらけです…
ああ何で「野良猫」なんているんやろか。


絶対勘違いしてはいけない事だと思います。
幸せな野良猫なんかいませんよ。絶対にです。
それに外飼いの飼い猫も一緒ですから。



どこにぶつけていいか分からないやるせなさは溢れていますが、一番辛くて悲しいのはもちろん母です。
きっと、もっと早く保護してたら…とか、絶対めちゃくちゃ考えてます。
でも、母が、家の中では無いとはいえ、なるだけ安全な環境を用意してどんなに可愛がって世話していたか知ってます。

本人は認めたがらないだろうけど、
様子を聞く限り、その子は最期に温かい場所に保護されて、一番安心できる相手に目をかけてもらって、ずっといい環境で静かに逝けて、
それは本当にその子にとって良かったと思うんです。
それだけは確かです。



亡くなった子が天国で元気に、ゆっくりくつろいでいる姿を想像して祈ります。
合掌。