道の花
彼は仕事帰りかと思ったら
一度家に帰って
シャワーを浴びて
迎えにきてくれた。
この前セックスしちゃって、
なんとなくわたしは
メンヘラってたもんだから、
なんかぎこちない対応を
してしまったんだけど
彼が
体調わるい?
大丈夫?
と聞いてきた。
わたしが
なんで?
と言ったら
おとなしいから
と言ってた。
彼の家に、おじゃますると
彼が冷蔵庫から
ルイボスティーを
出してきてくれた。
この前の会話で
家で何飲んでるの?
と聞かれ、
ルイボスティー、と
答えたそれだわ!
わざわざ用意してくれたんだな、
と思ってさ。
手ぶらで遊びにきたおばさんに
優しいよな!
それで、
彼はお酒を飲んだ。
彼の趣味の話を
たくさん聞いた。
わたしは
話が下手だから
聞いてるのは好きなんだよ。
でさ、
彼のトーンって
眠くなるんだよねー
高温多湿のこの世の中の
疲れもあって
めちゃくちゃ眠かったわ
たまに、
2人で手を繋いだり、離したり
しながら話しをして。
結構それも良かった。
彼が
わたしと結婚した場合の
シュミレーションの妄想話をしてて
もう就職するような年の
うちの子どもを
彼の家に住まわせて
育てていこうとしてて
笑った
時間があっという間に
8時頃になったら
彼がご飯を
作りはじめてくれた。
わたしは
ソファに座るのみ
何も手伝わない。
彼もお酒が
回ったのか
ちょっと踏み入った話なんだけどさ、
答えたくないなら
答えないでぜんぜんいいんだけど
とか言いにくそうにしてて
いーよ
なんでも聞いてよ、
ってわたしが言ったら
ぶっちゃけ
夫婦のそっちの生活は
どうなの?
とニコニコしながら
聞いてきた。
あーうちねー
どう思う?
とか言ったら、
まあそれは
子どもたちも大きいし、
タイミングも、なかなか
ないだろうとは思うけどね
と彼は言ってた。
どしよかなー
答え、はぐらかそうかなーとも
思ったけど
うちはねー、
10年ないよ
とわたしは言った
そしたら
彼が
エーーーーーーーーーーーーーー!!!!
ってさ
びっくりしてたよ笑
逆に
そんな驚かれて
こっちが
驚いたわ。
10年?
え、無理だよ、
いやー病気?
ちがうか、
とか彼が言ってたから
わたしが
妻だけ
無理なやつじゃないかね?
って言った
えーー、
うーん
彼は答えずらそうだったねー
自分で言ってて
なんかすっごく
みじめだったわ
で、
わたしが
まあそういう
お店とかに
行ってるてことも
あるんだろうよね
と
一般的な発想を
言ってたわけだよ。
そしたら
彼が
あーまー男はねー
擁護するわけじゃないけどねー
とか言ってた。
でも実際、
旦那が風俗とか
行ってるとは
これっぽっちも
思ったことはなかった
自分でしてるくらいかな、とかさ。
そしたらさ、
彼がね
いや、これは俺、
いま思い出して、
すごくズルいこと言っちゃうんだけど、、、
って
なんか
言わずにモジモジ
しててさ、
何?
なんでも言っていいよ
って言ったの
そしたら
彼が
おれも
そういうお店行ったことあるし
いまの俺の状況(わたしとの関係)
で言えた口じゃないんだけど
とか言い出してね。
結局、何かというと
前に旦那とかみんなで
飲んでる場で、
風俗の話になったとき
ソープランドに行ったことある
って言ってたんだって
それは
社員旅行で沖縄に行った時らしい。
ねえ、
そんな事は
もちろん仕方ないとか思ってるけどさ!
実際、
話で聞くと
頭がガーン
って感じで
暗がりの中
わたしだけにスポット当たってる
みたいな雰囲気になったわ。
へー、、
あー、、
やっぱりねー、、
とか
わたし
ヨボヨボになっちゃってさ 笑
なんか
わずかに
信じていたような部分が
突然なくなって
突き落とされた感じがして
めちゃくちゃ背中が
ゾワーって 怖くなっちゃって。
裏切られた気がしてさー
思わず
彼の方へかけよったわ。
なんからわからんけど
ゾワゾワ〜って
背中がこわくなったんよ。
そして
ヨボヨボしてたから
彼が
ごめん
嫌な事言っちゃった
ってハグしてくれたわ
でもわたし言ったよ
教えてもらって
良かった、
って。
沖縄の社員旅行てさ、
多分10年くらい前だと
思うんだよね。
だから
それ一回だけ、てことは
ないはず
ごき1匹いたら
100匹いるんだろ?
そんな感じ。
旦那って
風俗狂いなんかね?
それで、
わたし5分くらい
ショック感じたけど
そのあと彼が
面白い話してくれて
涙ながして
わろったわ。
ばばあは
そんな事で
ショックうけてる
場合じゃねえんだよな!
自分もえぐいことしてるしな!
出来上がった
彼のご飯だけど
トマトソースのパスタ
もうめっちゃくちゃ
美味しかったんだよこれが
天才だと、おもったね
店以上だったわ
(わたしのバカ舌調べ)
いやほんと美味しかった
男の人の家に行って
ご飯を作ってもらう、
ってことが
はじめてだったわ
胸・ア・ツ・でした!!!
〜 後半(何かでた)へつづく 〜