はるか大昔のお話です。 当時 付き合っていた彼氏は、家が貧しく、
父親は家庭を顧みず、4人の弟妹、そして、働き者の母親を支えて、
学費も自分で稼ぐような苦労人でした。
よって デートらしいことは何もできなかったけれど、特に不満はありませんでした。
それより、10代ですでに、所帯主のような立場である彼を誇りにさえ思っていました。
ときおり、無理してるなあ、我慢してるなあ・・・と不憫には思っていたのですが
彼は長男の務め、男の義務だからと言い切っていました。
強い男、頼れる兄、親孝行な息子。 本当に彼は幸せだったのだろうか。
そのとき私だけが違和感を感じていたのかもしれない。
う~ん、どうなんだろう・・・。
あるとき、友人が、好きな女と駆け落ちしたという話を聞いて、
彼はいつになく、とても怒っていました。
「家族を無視して、自分勝手なことしやがって!!あんなやつ最低!」
あまりの怒りように、私は 思わず、鋭い言葉を放ってしまいました。
「本当は、自分もそうしたかったんじゃないの?」
彼のそのときの動揺は今でも覚えています。黙ったまま、何も
言い返してきませんでした。
たぶん、図星であったのでしょう。 長年、ずっと抑えていた
「俺だって、好き勝手したい」
この欲望が、立場上できない自分と常に戦ってきたのでしょう。
まさに大当たりでしたが、それは急所をつく、危険な行為でもあったと思います。
図星は急所。だから突かれると激痛が走るのです。
強い男でありたかった彼の心の闇をえぐりだしてしまったのです。
私はそこで楽になって欲しかったのですが、男たるもの、そこのところが厄介です。
その瞬間、彼は私を大嫌いになったかもしれない。
(x_x;) ・・・・反省。(それでも、ときおり やってしまうバカな私)
長年、そばにいる恋人や配偶者に、弱いところを突かれると、
その人を避けようとする場合があります。
お金もないのに、よその人に奢ったり、外面はいいのに
妻には、酷いことを言ったり。
この心理は、自分の急所を突かれないよう、自分の弱さをえぐられないよう、
必死で守っているからです。
楽になればいいのに、そうはいかない男の辛さ(弱さ?)なのかな。
いいかっこしないと頑張っていけない厳しい世の中だからというのもあります。
相手が避けだしたり、異様にキレたら、自分の言葉の図星ぶりが原因と
考えてみてもいいかもしれないです。
世間体を前面に押し出して他人を批判してる人も、案外、本音は
違う・・・・・(私だって自由にやりたい) ということもありますし。
(^-^)/