二十代、川崎に住んでた頃、
旭町商店街のはずれに通称「奥」と呼んでた
焼き鳥屋に足繁く通ってました…
とある冬の日、
いつもの様にカウンターに陣取り
飲み仲間と不毛の論議を
繰り広げてたひと時
余程調子が良かったのか
ぬる燗を八合程あけた勢いで
よしゃいいのに酔っ払いの好奇心だけで
頼んでしまったんです…
あれを…
豚足
八合呑んだのが悪かったのか?
好奇心だけで頼んだ豚足が悪いのか?
体調が悪かったか……?
見事な散り際でした。
サイケデリックでしたT_T
それ以来駄目なんです。
豚足…
多分、豚足に非は無いのです。
多分、体調が悪かったのに
調子こいて八合も呑んだのが
悪かったんです…
あれ以来、「嫌いなものは?」
なんて聞かれると
自信をもって
「豚足」!
と答える
後ろめたさ…
ごめんね…
悪くないんだよ、
ごめんね…
九月の星空に願いたい
いつか再会できる日が
くる事を、
そして
「豚足って旨いんだね…」
って言える日がくる事を