第四話 「本能寺へ」 【大河ドラマ感想】 | 茶々姫をたどる汐路にて

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遅くなりました。インフルやらノロにやられておりましたが、ようやく第四話を拝見。
今回は明智さんイジメも含めて、次回へのフラグ大会でしたね。

①いきなりですが、今週の茶々姫
市に「好きな香りを選べ」と言われ、父長政の好みと知らずに、同じ「浮嶋」という香を選ぶ茶々姫。
どちらかというと、父を知らぬ江にスポットを当てた演出でしたが、浅井ファンとしても茶々姫ファンとしても嬉しい場面でした。

私はまったく香に詳しくないので、「浮嶋」という香りがどのようなものか存じ上げないのですが…気になりますね。
実際の長政公や茶々姫はどんな香りを好まれたのでしょう。それも気になります。

②父の面影を知らない江
姉二人が「浮嶋」を聞いて父を懐かしんでいる傍で、父を覚えていない江はなんとなくしょんぼり。
今回の大河は、浅井長政を父として記憶していない江が織田信長に父を見るというストーリーになっていますが、実際は茶々姫(落城時数え四歳)も初(数え二、三歳)も記憶があるかないか微妙な年頃です。
そして、江は後に浅井家所縁の人たちを大切にしていますので、実際は浅井家の思い出から除け者にされることなく、市に教えられ、茶々姫に教えられ、浅井長政の娘であるという自覚を強くしていったでしょう。
しかしまあ、それはそれ、ドラマとは別のお話で…

③秀長
相変わらずコント担当の秀吉でしたが、弟秀長初登場でしたね。
なーんとなく茶々姫とは関係がない、むしろ「お寧さんvs茶々姫」の構図では完全にお寧さん派に描かれる秀長ですが、茶々姫の産屋を含めた淀城修築の責任者は秀長だったりします。
『秀吉』といえば、秀長逝去のシーンはありえないくらい号泣しました…

④明智さん
各所で無駄に美形にされる明智さんですが、五十六歳だったんですね。
市村さんはもともと素敵な俳優さんですが、なんとなく年相応で良い明智さんです。
ドラマでは相変わらずひどい明智さんいじめっぷりですが、現実はどうだったんかなあ、と一連のシーンをいろんな作品で見るたびに思います。

⑤茶々姫入内!?
信長が市や三姉妹の嫁ぎ先を考えていたというのは、これは史実もそうだと思います。
信長は生前に市を柴田勝家に嫁がせようとしていたといいますし、長女茶々姫は天正九年時点で数えて十二歳、本能寺の変が起きる天正十年には十三歳ですから、信長が茶々姫の嫁がせる先を考えなかったということはないでしょう。初もさることながら、江の佐治一成への輿入れも、最近では信長の意志であったと言われますね。

それにしても後陽成天皇に入内とは…。どこかの公家に嫁がせるくらいかな、なんて考えていましたが想像を超えていました…
その場合信長の養女として入内しただろうか…それともやはり后妃としての立場を整えるために摂関家の養女として入内しただろうか…でも前子さんの入内が…

そういえば物語中にも登場した誠仁親王の妃、勧修寺晴子さんの御名前は「あちゃあちゃ」さんなんですが、ときどき「阿茶々」さんとか表記されていたりします。
…茶々姫とお名前が似ているというだけの話です(苦笑)

⑥市と信長
…いや、もう、本能寺の変を前にした和解ということは分かるんですけど…
…いや、今回の市は「長政<信長」らしいですからね。仕方ないですね…

なんとなく、長政さま、不憫。

⑦今週の茶々姫 其の弐
上の市と信長のシーンを受けて。というか、それより前のシーンですけれど。
信長の話題が出て、表情がこわばる茶々姫を見て、やはり前回、「江が信長に父を見ている」と聞いたシーンはとても複雑だったんだなあ…と再確認しました。

やっぱり茶々姫には、いつまでも長政公を大切に思っていていただきたい。