仕事上がりの真夜中、車に乗ったところで雷に気付いた
まだ遠くて光はするものの音が届いていない、そんな遠い距離の雷
音もなく光だけが走る、そんな景色が面白くて、広い場所で眺めたくて一路、海へ

走る間にだんだんと雨風が強くなって荒れて来て、これぞ冬の嵐とかなんとか思いながら向かった海岸
さすがに人気はなくて車もなくて、暗いは誰もいないはで、楽しい
基本ネクラな一人遊び好き、こういう環境がたまにどうしようもなく必要になる

買ってまだ全部聴けてなかったアルバムを聴きながら、こぼんやり

音が轟くほど近くなっては来たのに、やっぱりまだ時間差があってまだ距離があると知る
近くなったり遠くなったりで、音がしたりしなかったり
車越し、視界が一瞬真っ白になるくらいに強い光が、音もなく過ぎていく不可思議な感触

こんな風にすべて簡単に、恐ろしくあっけなく、嫌になるほど味気なく過ぎて行ってしまえばいい
困るけれど、それでいいって気分だった



考え過ぎの罠に陥ってる。