おれの胃袋をみたせるのは大でも怪しいぜ~という気持ちでお好み焼屋で大を頼もうとした

すると、店員のおばちゃんがうちは大はないんですと言った、えぇ~それじゃー二個頼まんばたい(高くつくなー)と思った瞬間、モダン焼きならば大みたいにあるよとおばちゃんが言った、それならそれでと答えた、私は学生のころよく通った店のモダン焼きを想像し、美味しいが、いつも物足りない量だった事を思い出した、足りないだろうな~と思いながらも承諾した、耳が遠いがいいお好み焼きを食べさせてくれそうな雰囲気のおばちゃんの立つ鉄板の前に座ろうとすると、ここは店の中で一番暑いんですと言って、奥のこぎれいな和室に移動させてくれた、おばちゃんが節約のために消していた電気をつけて、厨房へと戻って行った、私は地元で読みかけのやくざ漫画や、軍隊物のお好み焼屋らしい漫画があったが疲れていたので手にせず、あぐらをかいてじっとまった、壁には名言が書いたサインの色紙みたいのがあった、”するべきことをするだけ”と書いてあった、これはシンプルだけど胸に響くいい言葉だなと思った、たくさんto do リストに書きすぎて、一番やらなくてはいけないもののする回数が減ったり間が空きすぎて、この前やった時間から一カ月が過ぎていたりすることがしばしばある、理科の虫めがねの燃焼実験から考えてみると、エネルギー(光)を分散させすぎて、全然一点集中していない、焦がして穴をあけるには程遠いなと思ったのです。

そんなしてしばらく待つとモダン焼きが来た、おばちゃんが私の心を見透かすかのように、無表情に超特大の二人分の大が一つの皿に載っているかのようなモダン焼きを運んで来た。

でかっ!!私はおばちゃんの基準はこれなのか、おばちゃんの器のでかさと、店がなぜこんなひっそりとしたばしょで、やっていけているのかを瞬時に悟った。

朝食も抜いてたしそれでも食べ切れるっ!っと最初からタカをくくっていた私は

おばちゃんの復讐に負けじと変な男のプライドと、私の方が正しい事を証明したくて完食を目指した、あと残すことはもったいないお化けがでる教育を受けていたのもあります、漫画にほん昔話でもそういう話がありましたね。 と、いきごんでいましたが結果は惨敗、半分しか食べきれませんでした、 おばちゃんは勝者が敗者をねぎらうかのように、何も言わなくてもサッと持ち帰り用のプラスチック容器を準備してくれた。

おかげで夜に半分食べて一日の食事代が500円で済んだし、冷めても美味しかった。

 

鉄板焼きたこちゃん  

 

また行こうと思う。

 

おわり


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