私が入社したのは、昭和61年、1986年の3月だった。(もう、ほんとに遠い昔です)。

 

会社って、どんなところも「株式会社」だ、

 

と頑なに信じていたのに、バカダ商店が

「個人企業」である、ということに段々気が付いてきた。

 

 

最初から認識していたら、入ってなかったと思う。

 

だって、「個人企業」って会社じゃないやん。

 

本当に、本当に、うかつだった! 

 

まあ、新卒の時も就職活動は厳しかった。

「ここは絶対!」と思っていた、印刷会所がダメだったときは、ショックだった。

 

その次にこのマツゾウ会社だったからね…。

運命である。

 

私が入社した時は、2代目、「マツ吉」社長だった。

 

ひとことでいうと「ええかっこしい」です。

身長は174~5センチあったか。昔の人にしては長身。自分はスマートだと思っているようだったが、でも、お腹は出てるし。頭が、光っていた。

 

何よりも、そろばんが大好きで、「パチパチ、パチパチ」数字をはじていた。

 

なにを計算していたか?? 最後の最後まで(晩年はコンピューターも入っているし、計算する必要はないのに)、謎であった。

 

この人との関わり合いが長かったなあ。

 

結果的に給料もあげてもらったし、いやなことはいっぱいあったが、それは「仕事のうち」と思わせてくれるだけのことはあったのだ。

 

(後から思うとね! リアルタイムでは感じたことはなかったけど)