今までのことを整理すると…

以前から会社に不満があって、起業や、転職を考えたこともあったのだが、その都度思いとどまってきた。

 

理由は子ども二人を養っていたので、二人とも大学をでるまでは、と思って耐えてきたのだ。

 

そろそろ会社員生活のゴールが見えてきて、下がる給料のことを見越して、妻にもバイトに行ってもらうようになった。

急では大変なので、かれこれ10年近くになるかな? 

バイトとは言え、人間関係や、仕事の向き不向きもあるので、いろいろ当たってもらって、今の会社で4年目くらい、最初人間関係もいろいろあったけど、今は落ち着いて、働いてもらっている。

 

私の方は、年々給料は下がっているが、もうあと、3年なので、60歳までは働いて、それから次を考えればいい、と思っていたのだが、バカボンがあまりにも無能すぎて…

 

彼が入社してきて、25年くらいになるけど、当社はめっちゃ儲かっていた。

そんなときに次の時代を見越していろんな手を打つのが経営者だと思うのだが、ずーと、ずーと、ただただ、傍観していた。

 

うちの会社が大阪にあるのは、大阪本社の得意先がかなりあったからだ。

その会社がみんな、東京大阪、両本社制になり、東京にシフトをうつしていった。

 

売上最大のメーカーまでもが東京に本社をうつしたときは、みんな、こぞって、「東京へ支社を出しましょう!」と進言したのだが、いっさい聞かなかった。

 

ある、酒の席で社長に聞いたことがある、(たまたま高校の後輩で、昔は気やすい時もあった)、そのセリフに愕然とした。

 

「だって、失敗して、東京の店を閉めて帰ってくるとき、恥ずかしいやん」

 

…「絶句」。

 

まだ、そんな計画をもったく考えていないのに、失敗して帰ってくるビジョンしか彼の目には映らないのだ。

 

あの時、東京に店を出していれば、大阪は経理機能だけになり、東京の事務所は大きく発展したことだろう。

というのも今や、お客の9割以上が東京の企業ばかりになって、現在のわれわれは「郵便」でその企業にアプローチするしかないのだ。

 

郵便てね。

それでも少しは広告は取れるのだが、やはり大事な話は訪問しないとね…

そんなこと、中学生でもわかると思うのだが……。