2024.02.18 雲助ひとり(高槻市 亀屋旅館)
•五街道雲助
「勘定板」
「明鳥」
〜仲入り〜
「鰍澤」
なんという事でしょう
友達との何気ない会話から
白酒師匠のお師匠様
雲助師匠の落語会に
急遽
参加させていただく事になりました
嬉しすぎます
恥ずかしながら
落語界の事は
あまり詳しくはないのですが
雲助師匠が昨年
人間国宝になられた事は
バッチリ存じ上げております
道中
お花畑を
あははーうふふーいうて
スキップするような気分でおりました
友のおかげだよ
ありがとう
しばらくは
名前を様付けで呼ばせていただいた
⚫︎雲助師匠
師匠の第一印象
笑顔がかわいい
なんともキュートな方!でした
長年
頑張ったり
しんどかったり
とんがったりして
一周回って
今があるみたいな
風格と優しさを感じました
ふんわりした空気を
まとっていらっしゃいます
⚫︎「勘定板」
一発目にこの演目
めちゃくちゃ笑いました
うんちネタなんだけど
愉快愉快
ご自身で
「人間国宝なのにー」と
笑いをとってました
師匠は
最初に
人間国宝の看板を壊そうとされたので
しょうか
ズキュンと心をつかまれ
師匠の持つ世界観に
気負う事なく
入る事ができました
いきなり
ハイペースで笑っちゃいましたよ
⚫︎「明鳥」
純粋ピュアな若旦那
いいですねー
それを心配する父の
男ならではの企て
やんちゃの遊び人の男達と
お稲荷さんへお詣りだと嘘をつき
若旦那を吉原へ誘い出す
大人達が
子供を見守りつつ
大人になるのを見届けるって
感じでしょうか
師匠は
淡々とお話しされるのですが
一瞬一瞬
登場する
キャラクターによって
空気が変わります
それぞれのキャラが
生きてます
若旦那の汚れのない純真さ
やんちゃな男達の遊び心
父の貫禄ある優しさ
一瞬しか登場しない花魁の
若くて妖艶な感じ
1人1人の
人間性まで想像できる
楽しさ
若旦那
大人になっても
純粋さは健在でした
⚫︎「鰍澤(かじかざわ)」
こちらの演目は
圓朝師匠の
三題噺だったそうです
ニコニコモードで
2席聴かせていただき
一変して
人里離れた
雪だらけの寂しい場所
死ぬか生きるかの場面です
大きな静寂に包まれて
過酷な場面を見守りながら
旅人と共に
希望を見つけようと
ソワソワしたり
安堵したり
そんな時間が流れました
旅人が迷い込んだ
雪の中の家
そこにいた美しい女性お熊
雲助師匠のお熊が
頭から離れません
元吉原の出であり
首元の傷を見れば
訳ありである事が
容易く見てとれます
静かな語り口
感情を殺しつつ
何か心の奥にある
強い想い
恐怖すら感じます
けれど
一度だけ
目を見開き
嬉しそうな
お熊の感情が
こぼれ落ちた瞬間があります
旅人と
昔の吉原の話しをした時です
壮絶な人生
様々な思い出もあった事でしょう
そんな場所でも
懐かしく思ったのか
あの頃の血が騒いだのか
人間の深いところまで届く
そんなお噺を聴かせていただきました
ラストの息をのむシーン
わざとお芝居風に
演じられたそうです
雲助師匠に
魔法をかけられたみたいな
はっと我に返って
心が動いた後の感動が
ジワジワとやってきました
時間が経っても
そのジワジワがやってくるのです
これはすごい
最高の時間でした
ありがとうございました
こちら、老舗の亀屋旅館です
レトロでかなり素敵でした
ご近所をブラブラしてみました
情緒のある場所です
亀屋さんは、旅籠時代から続く
歴史ある旅館です
今の女将さんで13代目だそうです
玄関
待合室
打ち上げのお部屋
2階廊下
置き物も味があります
中庭と渡り廊下
風情のある中庭が本当に素敵でした
こちらで打ち上げもありました
猪のお肉をいただきました
お野菜にもこだわってて
美味しかったです
雰囲気の良い場所で
すばらしい落語会でした
ご縁に感謝です