2023.07.30 桂文枝の夢みる二人会 ゲスト月亭方正(繁昌亭)
•月亭柳正「平林」
•桂三語「風呂敷」
•月亭方正「井戸の茶碗」
〜仲入り〜
•桂文枝「文句の叫び」
繁昌亭で行われた
文枝師匠と方正さんの二人会についてです。
⚫︎トーク(桂文枝&月亭方正)
文枝師匠は、今年7月に80歳を迎えられて
最近、益々若々しく
お元気でいらっしゃいます
それ故に
ハードなスケジュールのお仕事も
こなさないといけないため
あまり元気でないふりをしようと思うと
おっしゃってました
文枝師匠曰く、方正さんのたたずまいが
どんどん落語家らしくなってきたと。
確かに、
良い感じに貫禄も出て来られましたね
方正さんは
ピートたけしさんのように
おもしろい芸人になりたいと
きらきらした志しを持って
芸人の世界に進まれました
(そこで、三枝のように…とは言わへんねんなと、師匠からさりけなくツッコミが！
笑)
笑)名前も売れたけど
ふと自分には
何も芸がないことに気づき
落語界に入門することになったそうです
東野浩二さんに
落語はおもしろいでーと言われたのが
きっかけなんですって！
方正さんの運命を変える
大きな岐路について
お話を聞く事ができました
トークの時の
師匠のお着物かわいらしかったです
遠くから見ると黒のドット柄に見えたのですが
細かい綺麗な模様のようです。
いつもと何か違う！と思ったら
あー
袴を履いていらっしゃらない！
袴を履いていらっしゃらない！師匠のお着物姿、新鮮でした
⚫︎月亭柳正さん「平林」
方正さんのお弟子さんです。
平林を聴かせていただきました。
この演目にも定吉という
おバカキャラが登場します
本町の平林さんとこまで
お使いを頼まれますが
「平林」という名前が覚えられず
途中で、祭囃子にも気を取られ
すっかり忘れてしまいます
〝まつりばやし〟ちゃうでー
〝ひらばやし〟やでーと
一緒にモヤモヤします
どうしよう？という事で
宛名を書いたお手紙を見せて
あちこちの人に尋ねますが
〝たいらばやし〟とか
〝ひらりん〟だとか
〝イチハチジュウノモクモク〟だとか
みんな好き勝手な読み方で教えるので
定吉は混乱します
ひらばやしというワードが
なかなか出てこなくて
ハラハラしたけれど
柳正さんの演じる定吉は
なんとも
透明感のあるおバカさんで
とてもキュートでした
最後はちゃんと
平林さんに会えて良かったね
⚫︎桂三語さん「風呂敷」
亭主の帰りが遅い日に
女房が知り合いの男と
家でお茶をしていたところ
思いがけずに亭主が早く帰ってきた
変に疑われても困るので
男を押入れに隠したけれど
逃げられない
さて困った！というので
仲人さんが間に入り
こっそり男を逃すという
聴いてる分には、ニンマリと
少しワクワクするお噺
女房のくねくねが、相変わらず
良いですねー
笑
笑酔っ払い(亭主)のキャラが立ってる
おもろいし、なんせかわいい
仲人さんの
シブめのはっはーんあり。
(いただきっ！)
※落語のはっはーんっていうセリフ
好きですねん。気分あがりません
仲人さんが
ベロンベロンの亭主に風呂敷を被せて
再現するフリをして
押入れに隠れた男をリアルタイムで
逃がす際
つい必死になって、
「はよせい！」とか声かけをしてしまうのですが
その度に
「〜いうたりして」
」とごまかします
ここのグルーヴ感、
いちいちおもしろい
仲人さんの妙に落ち着いた感じと
酔っ払い亭主の素直というか
ちょっぴりお間抜けで
ヘベレケレベルを振り切った感が
素敵でした
3人の登場人物、それぞれか魅力的で、チームワークの良い落語
という感じがします。
という感じがします。ベロンベロンの酔っ払いが、最後、オチをいうところ、妙に冷静でウケる
落語って
初めて聴く演目もワクワクしますが
2回目、3回目に
ネタを知ってるからこそ
笑えるところもあり
何回も楽しめますよね
どんどんおもしろくなる不思議。
⚫︎月亭方正さん「井戸の茶碗」
マクラ→ええ人、悪い人についての語り。
「悪い人ちがうねんけど〜」と
この前置きが必ず入る人っていますよねーって話をされてました。
おるっおるっ
このお噺は、良い人だらけです。
なんか善人が熱いです
後で知りましたが
落語の中でも
こちらの演目は名作のようですね
思いがけず、大金が転がり込みますが
皆さん良い人なので
意地でも受けとってくれなくて
清兵衛がてんやわんやするのです
〈キャスト〉
•屑屋の正直者清兵衛とその娘
•長屋に住む浪人、千代田卜斎(ちよだぼくさい)
•細川家家臣の若い武士 高木佐久左衛門
(たかぎさくざえもん)
このお噺
ホンマに素敵でした
方正さんのサゲに感動しました
思わず ほぉぉぉと
と感動を声に出してしまいました。
私の他にもそういう方が何人か
いらっしゃいましたよ(ナカマ！)
(ナカマ！)今回聴かせていたいて
お気に入りの演目の一つとなりましたが
アタクシには、
その良さを伝える技量がないので
ぜひ、落語を聴いて欲しいです
好きなシーン高木の家臣が清兵衛を探す際に
通りかかる屑屋の顔に
次々と悪態をつく場面
黒い顔の者に
裏表がわからないので
鼻だけ白く塗れとか
とか長い顔の者には
ふんどしでほおかむりりしろ
とか。
とか。ひ、ひどいやん！
けど、私の好きなシーンに選んで
しまいました
すみません
サゲ方は、色々とあるようですが、
方正さんのは
宝は宝でも、今度は子宝です
というハッピーエンド
(ここで、ほぉぉぉですよっ！)
ですよっ！)これだけを読んでも
なんのこっちゃわからんでしょ
はい。落語聴きましょっ
そして一緒に
ほぉぉぉって言いましょ
♪
♪⚫︎文枝師匠「文句の叫び」
本日は
シルバー川柳をふんだんに盛り込んだ
マクラでございました
演目は文句の叫び
このお噺の登場人物は
キャラクター設定が絶妙なんです
先輩夫婦、後輩夫婦
どちらも恐妻家という
共通点がありますが
似てるようで違う
後輩夫婦
奥さんは、
口うるさくて
厳しいですが
お昼ごはんの写真を送ったり
なんやかんやいうて
仲良しやーんと思います
写真から
座敷に上がった事がバレて
怒られたりしますが
座敷の水虫の伏線もいいですね
先輩が
菌をお持ち帰りしたようですけど
その件について
後輩君のしれっと、だんまりな感じもいい
シャクトリムシみたいに
タオルを使って
玄関まで行くシーン
何回聴いても笑えますね
人間、追い詰められたら
バカバカしい事も
大真面目にやってしまいます
このシャクトリムシ
ホテルの宿泊時に
バスマットでやる人
結構多いと思います
先輩夫婦
家に後輩を呼びたいと
お願いと引き換えに
みんなで神戸でステーキを食べに行こやーっていうのも微笑ましい
家族みんなでってとこが良いね
今回
奥様の優しそうな仮の姿(？)が
一段と際立っていた気がします
今日は
後輩君の手土産付き
堂島ロールです
つい、ええかっこして
(料理が)
おそいやないか！あほーのあとの
のあとの「え！そんな事言うた？」のオロオロした声
耳から離れません
師匠の洞察力
恐れ入りました
⚫︎トーク
文枝師匠は
方正さんに
これからの人だから
落語界の広告塔として頑張ってほしいと
おっしゃってました
方正さんは方正さんで
昨日、プライベートで
お会いした方々と一緒に
師匠の事を天才やと
話していたそうです
師匠の頭の中では
物事を
どのように考えていらっしゃるのか
師匠、
「僕は、頭のハチが大きいだけなのです」
とご謙遜
ハチはハチマキのハチですよと
教えてくだった。
(おお！なるほど)
師匠は、
小学校時代はコーラスをやり
中学校時代は、絵を描き
高校では、漫才
運動をしていないという話から
方正さん
実は、すごい剣道の腕前なんですって
今日の繁昌亭では
笑いと共に
勇気とかやる気だとか
何かしらの活力を
貰って帰りました
これは足を運ばないと
いただけなかったギフトです
いっぱい貰っちゃいましたよ
行って良かった
帰りの電車でも
繁昌亭からの帰りの人達が
ニコニコしながら
今日のギフトについて
話してはりました
同志よ
堂島ロールもいいけど
見えない大切なもの
お土産に
もらえるかもよ！
※お一人様
1個ずつです(嘘)
【本日の貴文さん】
お茶子をされていました
座布団のふさをキレイにのばしたり
一つ一つの所作がキレイでした
日々成長ですね