雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~ -52ページ目

非現実の王国をのぞいて

 昨日 室戸♥さんと 美術館ホールで行われた

 「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」

 という ドキュメンタリー映画を見てきました。

 お客さん・・・少ない。

 最初 美術館で見かけたポスターが

 「いいな」

 と思ってからずっと気になっていた映画なのに。

 雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~


 何かが うずく絵ですよね。

 私は子供の頃から懐古趣味で

 つるつるに使い古された木製、鉄製のものや

 古い紙に描かれた褪せた外国の挿絵なんかが妙に好きでした。

 この紙質(印刷ですけど・・・)のせいかなー。

 

 
           雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~


 
 特にチケット↑に使われている この絵の色

 なんか 昔の記憶にひっかかるんですよね。

 なんだろー。

 何かに似てるのかな。



 それともみんなにこんな感じを与えるから

 気になる人が多くて 人気が出てるのかなー。

 映画は途中ちょっと寝てしまったりもしたのに

 今日になってもじわじわと余韻が襲ってきています。



 ヘンリー・ダーガー(映画ちらしよりめんどくさい人は飛ばしてください)
 
 親類も友人もなく、雑役夫として働いた病院と教会のミサを行き来するだけの
 貧しい生活を送った孤高のアウトサイダーアーティスト。
 身寄りもないまま1973年にシカゴでひっそりと息を引き取った後、
 40年間を孤独に暮らしたアパートの部屋から
 「非現実の王国で」(正式なタイトル「非現実の王国として知られる地における、
 ヴィヴィアン・ガールズの物語、子供奴隷の反乱に起因するグランデコーアンジュリニアン戦争の
 嵐の物語」)と題した15.000ページを超える小説の原稿と数百枚の挿絵が発見された。
 孤独の中にたてこもり、妄想を綴り、生涯をかけて描いた作品は、死後、急速に評価を得て、
 今もっとも注目を浴びる話 題のアーティストでありながら、その生涯はベールにつつまれている。


 映画を見ると 

 本人はアーティストであるという自覚はなさそうでした。

 「近所の変わったおじさんが

  いろんな がらくたを収集する癖があるが

  どうも 彼のクレイジーな収集物からはアートの匂いがする」

 て 人いますよね? 

 その人よりも もっともっと世間に気づかせなかった人。

 ただの貧しそうなちょっと変なおじさん。

 黙々と清掃をして 同じアパートに帰っていく気弱な人。

 家で何をしているか見えない人。(別に何もしてないだろうという結論にいたる)

 親類や友達がいるのかもわからない人。

 人と話すのをみかけないし自分もはなしかけない人。

 どの町にも1人くらいいそうな社交嫌いのおじいさんというかんじ。



 ・・・が、家でこんなに カラフルで幻想的な絵を描き

 長く アップダウンに富んだお話の世界に生きていた。

 描いていたというより 本当に一歩部屋に入れば

 その世界で暮らしているかんじ。

 自分自身もその中に登場するし。

 外で起こったことも反映していく。



 本人は やらずにいられないからやってるけど

 結局 アーティストとして生活している

 大部分の人よりよっぽどアーティストであるという。

 ・・・かんじ。


 現実世界的には不幸にも(空想世界的にはラッキーにも)

 家族や友人関係、経済状況などに恵まれなかったために

(それらに邪魔されなかったおかげで)

 破綻のない完璧な王国を

 自分の空想世界の中で作り上げてしまった人。
 
(完璧な・・・というのは幸せなという意味ではなくて
  他人の手の一切入らないという意味)

 生きづらいから 空想世界ができて

 空想世界があるから生きていける。

 でも、普通はなかなか

 このまま。

 ということはなく

 途中で作品群が誰かの目に留まったり

 友人や恋人があらわれたり、

 そうでなければ

 孤独に耐えられず死んでしまったり

 空想や妄想に歯止めをかける(それらを邪魔する)

 何かが起こりそうなものなのに、

 自分がそれを望んだにしても

 死ぬ直前まで何も起こらず

 (施設に移ったとき大家さんが作品を見てその事を彼につげた)

 そして そのまま死んでしまった。


 幸せだったとは言えないけど、

 不幸だったともいいきれない人生。

 かわいそうなはずの老人の部屋から出てきた宝の山。

 老人が自分の王国でしか通用しないと思っていた

 すごい量の財宝を受け取って

 私たちは呆然としてしまう。


 
 (彼の書いた「非現実の王国」自体は熱狂的なファンかマニアックな文学好きじゃないと
  とても読めなさそうです。・・・絵は見たいけど。
  映像化してくれているにもかかわらず私はそのあたりで自分の王国に誘われてしまいました。)

 

 

 

 

 

 


 

 

 


 

 

 

 

 

春間近。

 おうち仕事が多く 

 ブログの更新がはかどります。(仕事をしろ!)

 
 いったい いつ出かけたっけ?というぐらい

 外出してませんでしたので。

 昨日 庭に出て 突然春めいているのに驚きました。

 

                雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~


雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~
         
                雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~


 梅は満開 木蓮の花芽も大きくふくらんでいます。

 完全に空気の中に春のにおいがする!

 わくわくする!

 
 
 夜は アジアンビューティーなピアノの先生

 ちーさんに会いました。

 注文してくれた絵を渡すため。

(私のお客さんにはピアノの先生が多い。
 ピアノの先生の仲介できそう。
 お子様に習わせたい方 久々にやってみたい方
 ぜひ どうぞ。)

 

 
雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~


 今回の注文は 動物 非現実 横書き。 というものでした。

 いつも わりとはっきりした指定があって おもしろい。

 ブタ(好きらしい)ウサギ ときたので 今回はペンギンで。

 家族で楽しみにしてくれてるようなので どきどきします。

 今 気づきましたが 

 動物とか描くとき 私 一匹か三匹にする傾向があるな。

 二匹ってあんまりない 気がする。 

 次 挑戦してみよう。

 会った場所はスープカレーのお店。

 人生2度目。

 キノコとチーズスープカレー おいしかったです。

 

 

恋のお酒

 最近 制作の仕事関係の人に会う機会が多く、

 名刺を渡したりするのに、(名刺にはこのブログも載っている)

 よく考えたら、肝心の絵本とか ぜんぜんアップしてない・・・

 ので。

 昔の作品から順に日替わりで 

 表紙とさわりをお味見いただきたいです。 

 


 本日は

 「恋のお酒」

 こちらは2000年(大学生の頃)に書いて\2005年製本

 これが、子供の頃書いたのや未完成のをのぞいて 

 一番最初に書いた絵本じゃないかな。

 漫画みたいな絵本が描きたかったように記憶してます。

 当時は一応子供のために書いてるつもりでした。

 今でも密かに「子供も読めるとおもうけどな」と思ってます。


 

     雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~  恋のお酒


 
     雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~ ある都会の路地裏 ビルの二階に小さなバーがあります


     雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~ このバーには 美人のママが1人でいて                                いつも静かにお酒をつくっています。

                         いったいこのバーが
                         いつからここにあるのか、
                         何という名前なのか、
                         知っている人は誰もいません。