雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~ -4ページ目

一緒に何か飲みましょう 展覧会裏景3

 

展覧会前は、舞台にあがるお笑い芸人の気持ちがよくわかります。

「すべったらどうしよう、サムかったらどうしよう!」
という不安!

しかももう出場することは決まっている。
1部屋を1人で埋めて、客を呼んで自分の作品を見せなくてはいけない。
ピン芸人の1人舞台です!

もちろん、
「毎日描いたものを見てもらう、それだけです!」
という清々(すがすが)しい方もいるわけで、それが理想ではあるのですが。
私は普段はずーっと考えているだけで、何かのきっかけで作るタイプ。

「きゃー、なんて大それたことをすることにしてしまったんだ!」
我に返ってぞわっとする瞬間です。

しかも今回は前の展示からブランクがあったため
「どんな展覧会にするか」
から真っ白でした。
「絵にするか」「絵本にするか」「油彩か」「水彩か」
そもそも、私なんで展覧会するのかしら?
そしてなんで絵描いてるのかしら?
あれー?
そこから!?

とりあえず、
試験勉強ができない学生のように、
画材の整理から始めました。
(参考「人生がときめく片付けの魔法」)
  $雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~
あれも使えない
これもいらない
絵をあきらめた人みたいに画材ゴミが出ました。

まだ何が描きたいのかわからない。

次は今好きな絵を探しました。
「なんで好きなのか」
「本当に好きなのか?」
美術雑誌を買ったり、県外の展覧会に行ったり。

ようやく
「とりあえず描いてみよう」
「描きながら考えよう、もう間に合わん!」

そして描いてみてわかったこと
「描けない!!」

いつでも頼まれ仕事や、姪っ子との遊びでなにか描いていたので
描けるつもりでしたが。
制作はまた違いました!!
驚くほど手が動きません。
ヘタクソにもほどがある!

そして
「描かなければわからないことがある!
 だから描く!」
という奇妙な悟りに行き着く。

後は仕事から帰って夜、毎晩描く作るというのを続けました。
合間合間にいろんな人に会って、額、絵本編集、展示等の打ち合わせ。
(もちろん時々さぼります)


直前に会った友達に
「もう絵はできちゅうがやろ?」(標準語訳「できてるんでしょ?」)
と言われましたが、いえ、ぎりぎりまで描いてます。

そしていつものごとく絵を描くのが最高潮におもしろくなってきたところで、
はい締め切りー!
でも不思議なもので、毎回中盤は部屋中を散らかして、
「あ、あれも作らんと」
「こうしたらおもしろいかも」
「この色でこれもいいかも」
とまさに足の踏み場も無く増殖していく描きかけの絵とアイデアスケッチと
参考資料が、終盤に向かって少しづつ片付いてきます。(あきらめているのか?)

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(まだ増殖中)


平行して
DMを作ったり、出したり。
広報用の文章作成したり。

その段階でまたぞわっとする、
1人芝居。

直前のそんな不安な気持ちが、
前回の展覧会のお客さんのコメントを見かえしてとても救われました。

すっかり忘れていましたが、
見ず知らずの無名作家のために長い長い感想を描いてくれる気持ち。
絵が好きな人の気持ち。


次回も私は絶対ビビるし迷うに決まっているので、
その時のために力をいただこうと、
クールではないですが、
今回も会場にはコメント用のスケッチブックを置きました。

わざわざ書いてくれる人というのは案外少ないので、
気持ちが余計伝わります。
静かに見てくれた人が帰った後に、
作品への愛情あふれるコメントが残されていたりもします。

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感想うんぬんより皆さんの文章がすごい!
子供は絵がうまい!
すごいいい手紙をもらった時みたいに幸せになります。

「ここが残念」みたいな意見もすごく勉強になります。
叱られないとそれはそれで不安!
あと、即出て行く人も、わかりやすくていいです!
はまらなかったのね☆

とにかくこんな感じで展覧会は始まり
そして終わりました。

ギャラリーメンバーの皆さんにはとてもとてもお世話になりました。

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搬出を手伝ってくれる皆。
画鋲いっぱい挿してごめんよ!

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あかりに照らされてるみたいでなんかかわいい。


展覧会が終わって、
すでにちょっと開きかけたチャンネルは閉じようとしています。
閉じきる前に描き始めなきゃ!
(しかし、就活もしなきゃ!ああ気が散っちゃう)


special thanks

絵本の編集協力       チエさん
搬入協力          キミさん
ギャラリートークの司会   岡本さん杉本さん(ダブルで写真家)
パーティー用のおでん煮込み 川田さん
お客さんとの対応等     横田さん(作家、カフェ店長代理)
すべてをおろそか以下にして制作をすることを許してくれた家族友人達
危ないので制作期間中私の部屋に入るのを我慢してくれた姪っ子
近くから遠くから来て下さった皆さん
メール等で応援してくれた人達
後、どこかですれ違ってネタになってくれている皆様

ありがとうございました!













一緒に何か飲みましょう 展覧会風景2


最初の土曜日に
「一緒に何か呑みましょう」と称して
ギャラリートーク(!)とオープニングパーティーをしました。


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そもそも、沢田マンションギャラリーは普通の貸しギャラリーでは無く。
自主運営ギャラリーで、
前年中に必要人数のメンバーを募集して
一年間を順番にメンバーで回していく形です。
ギャラリー代も一年分の家賃と運営費を人数で割ります。

(私は昨年責任者の人に声をかけてもらって、
 なんとなく「久しぶりにやってみよう」と思ってメンバー入りしました。)

そういう形なので、自分の展覧会期以外もずっとギャラリーと交流があります。
ミーティングも月1回ある。
いままでずっと勝手にやってきたので、
最初は失礼ながら「ちょっと、めんどくさいな」と思っていましたが、
会場に事前に通うことで、イメージもつかみやすいし、
他の作家さんの、イメージ作りや途中経過を生で見られるのでとてもいい刺激になりました。

展覧会情報に詳しい人も多く、情報も教えてもらえます。
1人でやってるとほんとあんまりそんな機会はないものです。



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またおもしろいのが、ギャラリーに入ってすぐのスペースには
今年のギャラリーメンバーでもある、作家の横田章さんのカフェがあります。
このカフェはちょうど私の展示からオープンしたので、
タイトルとぴったりでとてもありがたかったです。


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ホットジンジャーミルクもおいしいです。



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自作絵本を読んでもらうスペースも作りました。



あれ、意外に長くなったぞ。
3に続きます。もうちょっとおつきあいを。
3は裏舞台を。
(あ、展覧会風景2と3の写真はいのうえ撮影です)

一緒に何か飲みましょう 展覧会風景1

おかげさまで個展が無事終わりました。

意外に事後仕事も多く、報告がすっかり遅れてしまいましたが、
お越しいただいた皆さんほんとにありがとうございました。


差し入れもたくさんいただいてしまいました!
ありがとうございます。
お菓子等は沢田マンションギャラリーのメンバーやお客さんとおいしくいただきました!

ギャラリーの責任者の岡本明才さん(写真家)が、
会場をいい感じに撮ってくれたので
それを使って展覧会の様子をアップしたいと思います。
(でも、画像をもっと大きく表示する方法がわからず、いまいち不鮮明ですみません)


    $雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~
会場の入り口
家にあった何かの戸だったガラスを使用しました。
今回はこの電球の形が会場のアクセントモチーフです。



   $雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~

会場の中の様子
もともと、マンションの一室だった部屋が
改装を重ねることで現在のようなギャラリーになっているのです。

真っ白い壁のおかげで色が映えやすく、展示にとてもよかったです。
画鋲さし放題の許可がもらえたのも、私にとってはありがたいことでした。
(つぶつぶはキャンバスに油彩で着色して切って画鋲にくっつけたものです)



    $雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~


    $雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~

絵本の原画の展示もしました。(「たいようのターバン」より)
額は、沢田マンションに住む、木工屋さんに希望を伝えて作ってもらいました。
なんて便利なマンションなんだ!


    $雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~


    $雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~


勝手に続きます、
2ではお客さんのいる会場の様子を。