奈半利の展覧会
高知県安芸郡奈半利町で開催中の
「都築房子展ー現在・過去・未来」
に行ってきました。(案内)
都築房子さん(高知の現代造形作家)
の1990年以降の作品が古い製糸工場の中で味わえます。
閉鎖したばかり(平成17年まで使用)の まだぬくもりの残る製糸工場。
使い込まれた木の廊下に 迫るように無言でならんで立つ真っ黒な人影。
暗い倉庫の中で 静かに上に向かって伸びる 白い植物。
それぞれのスペースに雰囲気ぴったりの作品があって とてもおもしろかったです。
作品は勝手に載せられないので、実際に行って楽しんでいただくしかないですが、
会場になっている 製糸工場。
「近代化産業遺産」にも指定されています。
こちら工場好きにはたまりませんよ!
金属なのに温かみのある機械達。
使い込まれているからか、手作りの機械なのか。
なんか、定規で描いたようにまっすぐじゃないかんじ。
女工さんたちの おしゃべりが聞こえてきそう。
レバーかわいい。
レバー操れる職場なんてなかなかないですよね。
「自分の知らない職場」
というものにすごくわくわくする性癖のせいかもしれませんが、
(「はたらくひとたち」世代)
もう、そこにいる人たちには当たり前になってる
その使い込まれた空間が好き。
ずらっと並ぶ機械とか、
スイッチとか バルブとか デザインがすごくすてき。
この標語の絵、素敵にゆるい。
働いてて疲れてる時に見たら、
すごい癒されるか、かえって腹立つかのどっちかですね。
ボランティアスタッフの方が工場の解説もしてくれました。
都築房子さんのファン、artファン、土佐漆喰好き、石塀好き、工場好き、海好き。
いろんな方が楽しめるのではないでしょうか。
二度も三度もおいしい展覧会ですよ。
ぜひ、チェックを。
9/27(日)まで。会期中無休。