3月に思うこと

 

3月3日のひな祭り。

 

「今日はひな祭りだよ。ひなあられでもくっとけ」と言って旦那が朝出勤していった。

 

ひなあられ、全然好きじゃないがね。

 

 

 

もう10年以上も前のことだからすっかり忘れていたが、私の祖父母の家では毎年3月になるとひな人形をだして飾り、

祖母が私たち孫のためにちらしずしをふるまってくれた。

 

学校でもひな祭りの日は給食のデザートでケーキが出てたし、家に帰ればごちそうだし、この時期ってほくほくすることが子供のころは割とあったんだな自分。

 

 

祖父母の家に飾られた雛人形は小さく、確かお内裏様(漢字こうやって書くんや初めて知ったわ・・・)とお雛様だけ

並んだものだったかな。きっと私の母が小さいころからあったのだろう、かなり年季が入っており夜中は少し怖い。

年々そこに、孫たちが保育園や学校で作ってきたひなまつり工作が増えていっていた気がする。

 

私が保育園で作った、なんかの筒?瓶?に紙粘土をくっつけていって、絵の具で顔を書いた縦長のお内裏様とお雛様は、

私が高校になっても毎年飾られていて懐かしい気持ちになっていた。

あぁ懐かしいな。

 

昨年の6月に祖母が亡くなり、ついに誰もいなくなった祖父母の家は売りに出されることになった。

実家よりも長い時間を過ごした祖父母の家。私の心の実家は祖父母の家である。

夕方頃になると西日が差し込む家。

なつかしいなぁ。

 

 

さて、懐かしさに思いをはせる中、この時期になると思い出すエピソードがある。

祖父母の家にも雛人形はあったが、車で10分ほどの場所にある我が家にも雛人形を母は飾っていた。

私が6歳くらいのころだったと思う。保育園の年長組。

新品で立派できれい雛人形。3段くらいはあったかな。小さな平屋の貸家の中で、箪笥の上に飾られていたきらびやかなそれに心躍った記憶がある。

 

今思うとそんなイベントごと、別に興味なさそうな母なのに、当時どうして買って家に飾っていたんだろうか。

 

 

3月のある日。

私はその当時、保育園で仲良しのしぃちゃんとともに、クレヨンしんちゃんの影響で覚えた「ぺちゃぱい」という言葉を

やたらと連呼していた。子供のころあるあるの、同じ言葉をやたらと連発するやつだったと思う。

同じ言葉でげらげら笑うあの謎にエネルギーが有り余ってる感じ。

 

 

その日の夜、母に「お雛様もぺちゃぱいなの?」と聞いたら

 

 

突然母がキレた。

 

「どっからそんな言葉覚えてきたわけ!!?」

私「え、し、しぃちゃんが保育園でいってて・・・」(人のせいにする)

「今からしぃちゃんの家に電話してやる!!!💢」

私「ごめんなぁぁぁぁい号泣」

 

3月なのにまだ、いや、もう家に鬼がいた。

 

今思うと謎である。なんであんなに私キレられたんだ?笑

しかし今になって母の気持ちになって想像してみると、おそらく相当私鬱陶しかったな。

おそらく母はその日も仕事後で疲れてた。

もしかしたら母としては、娘と息子のことを思ってせっかく雛人形買って飾ってるのにそれをぺちゃぱいだとかふざけてちゃかしてる私に腹が立ったのかもしれん。。


もう6歳のころの記憶なんて断片的にしか覚えてないが、

確か母もはじめはあきれながらも笑ってたから、私が調子に乗って言い過ぎてた気もしてきた。

 

何回も何回もふざけてたらくどい。

 


そしてその日から「ぺちゃぱい」という言葉は封印された。

 

 

あの当時、本当にしぃちゃんに電話されてたら私としぃちゃんの仲は終わってただろうな。。。

共犯なのに君のせいにしてごめん。怖くなると人のせいにするのよくないよな。。ひぇー

 

 

 

毎年3月になると思うこと。


 ひな祭り。ぺちゃぱいと鬼の形相。

 

 

 

 

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