悲しいことに、オトンはやっぱしASLという筋肉が萎縮していくという難病を患っていました。








「残念ながら。」









なんというショッキングな言葉でしょう。








義母は横で泣いていました。








娘の私は、涙なんて全く出ず、何故か鼻水だけがツー、ツーと流れ出ていました。







「質問ありませんか?」








お恥ずかしい話し、話は聞こえているのに聞き取れない。








質問なんかありゃしない。








絞り出すように、






「電動車椅子って…、他の患者さんは家で使うときどうしてるんですか?」








「よっぽど広いお宅じゃないと、電動車椅子は中では使わないですよ。」









ですよね。









オトンはと言うと、









「3~5年だって。(天井指差して)ぽ~っと逝ってバイバイ。」






とかつってます。









お。








出来事を文章にすると、なんか事態を飲み込めてきた気がする。








元気だったオトンは、「お父さんは動けなくなったら施設に入る」って言ってたけど、やっぱり家に帰りたいらしい。








あんなに頑固だったオトンが…。








オトンが意見を曲げたってことは、大変な事態になったということだ。