辿り着けない ここに欲しい腕や髪や首筋
貴女の嫌う生温い雨に濡らされていく

貴女に降り注ぐものが例え
雨だろうが 運命だろうが
赦すことなどできるわけ無い
この手で必ず守る 傍に置いていて

天気予報が外れてばかりの 毎日が見させた嘘の闇
高揚も ときめきも 溜め息も
消耗し やがて失くなりそうで

貴女を知り尽くす事が 例え可能だろうが 不可能だろうが
留め金などが在る筈もない
総て惜しみ無くあげる 傍に置いていて



椎名林檎 罪と罰より 闇に降る雨、抜粋。