Episode.1 After Story 「忘れられない一日」 | Brilliant Stage ~フレンボーパークのきせき~

Brilliant Stage ~フレンボーパークのきせき~

これは、とある遊園地「フレンボーパーク」で起きる奇跡の物語。

あまり当日の事は思い出したくない。

とりあえず、気が付いたら歌っていた。


Brilliant Stage ~フレンボーパークのきせき~


それと1週間位、メールや電話で、マイクゥーの公演中止に伴う問い合わせが続いた。

これに関しては自分の担当では無いので対応はしていないのだが、その中で自分達の歌に対してお褒めの言葉があったと聞いた。

このことがまりとゆりの励みになったようだ。

もちろん、私も嬉しかった。



最後に、マイクゥー公演の中止から何で当日連絡が取れなかったのか、の一連事項に関して。

始めに言っておくが極秘事項である。だが、漏洩しても問題ない。

不可解と言おうか、摩訶不思議といおうか、なかなか「はいそうですか」と納得できないからだ。

とりあえず、経緯はこうだ。




まず基本的にイベント開催に当たっての出演交渉はいつもゆりが行っている。

それは穏やかな性格であり副園長という肩書きがある為、交渉が手っ取り早いからであった。


今回も海外から大物ゲストを招くという大役にも関わらず、園長はいつも通りゆりに託した。周りはいつも通りの流れだったので誰一人怪しむ人はいなかった。




ここからが今回の最大の原因だ。


マイクル・ジャックの事を世間では「マイクゥー」と読んでいる。暗黙の了解というやつだ。

普通なら「マイクル・ジャック」で調べるところ、ゆりはそれを聞こえたままの「マイクゥー」で事務所の連絡先を調べてしまった。


そして不運にも、偶然その言葉に合致するアーティストのホームページが見つかってしまったのである。

後はホームページに記載されていた連絡先へメール中心のやり取りで話を進めていったのである。ゆりはその絶妙な言葉のやり取りを行っていたため、誰も問題がある事に気が付けなかった。



ちなみに、その招かれざる客である偽マイクゥーは会場まで契約通りにやって来ていた。しかし、その本物とかけ離れた風貌によりマイクゥーのファンだと勘違いされてしまい誰からも相手にされていなかった。



以上である。

こんな小学生でもやらないミス・・・・そのまま報告書に書けない。

中止になった理由や原因に関して上層部から聞かれたり、一般公表する場合は「連絡ミスが発生した」と答えるようしようと思う。

とりあえず、報告書には真実より真実っぽい事を捏造するしかない・・・・。



最後になるが、当の本人に一応、事の顛末を伝えたのだが、




「あはははは。よく分んないけどーやっちゃったー。」




と反省の色が感じらなかった。

フレンボーパークの責任者である園長から注意をしてもらおうとしても、彼女に届く前に園長自身で差し止めてしまっている様だし。

まりに相談にのってもらったら、




「私はとても楽しかったです。またやりたいです。ある意味ゆりさんに感謝ですね。」




と言われた。なんだかさらに闘志がみなぎってきた様に感じたのは私だけであろうか。これから先が思いやられる。




最後に、この仕事に就いてから3週間。やらなくてはいけない事がたくさんあり日々の業務に追われている。正直どんな時間を送ってきたかあまり覚えていない。しかし今、これだけは確信している。




私にとってあの日は、決して忘れられない一日となったという事を・・・。



Brilliant Stage ~フレンボーパークのきせき~