Book Review:『あぽやん』 | ◆◇雑記帳◇◆

Book Review:『あぽやん』

『あぽやん』新野剛志

著:新野 剛志

「あぽやん」。
旅行業界用語である
空港=「APO」を文字って
旅行会社から出向している
空港勤務の人々
親しみをこめてこう呼ぶのだそうだ。


「成田空港」・・・・・
私のように、この響きを耳にしただけで、なんだか無性にワクワク・ドキドキしてしまう
そんな「空港好き」の方には、たまらない1冊です。

大手旅行会社に勤務する、30歳を目前にした主人公・遠藤
出世街道からは一線外れた「空港勤務」に異動になる。

てんでヤル気のない遠藤に降りかかってくるのは
エアーチケットの発券ミスや、旅行客のパスポート忘れ
どう見てもおかしなスジのクレーマーやらと・・・・
立て続けに勃発するトラブルに
読んでるこっちが胃が痛くなってきそうなほど・・・。

私が成田を利用する際も毎度お世話になっている
一見華やかそうな空港係員だが
あの笑顔の裏には、相当な苦労が隠されているんだな~と思うと・・・・・はい、
「毎回ちゃんと飛ばせてもらって、ありがとうございます。。。」
と拝みたくなります。

そう、そんな彼らの心の拠りどころは
「何がなんでも、お客様には笑顔で出発してもらう」という思い。

確かに、日本の空港では
出発時間が近づいた便名が書かれたボードを持って
顧客の名前を叫びながら全力疾走している係員をよく見かけます。
・・・・あ~それを思うと、数年前・・・
NHKの中継の仕事でチュニジアに行く際
乗換えのローマ空港で、次のチュニジア行き乗換え便においてかれちゃって
ローマの夜の街を彷徨った悲しい思い出がよみがえります・・・。
(おかげで翌日、ローマ観光ができましたが・・・)
いやしかし・・・あんまりあっさりとおいてかれたもんで、あんぐりでした。
全力疾走する係員の「絶対にお客様を出発させる!!」という熱い精神は
もしかしたら日本だけなのかもしれませんね・・・・。

出発時間が迫った、空港の臨場感
「絶対!絶対に出発してもらうんだ!!」という遠藤の疾走ぶりは
読んでいて、常に鮮明に「映像化」されて頭に浮かび・・・
あれ~これはドラマ化したら面白いかも・・・!?と思いながら読んでました。
・・・これだけ終始「成田空港ロケ」はやっぱ厳しいかな!?

は~久々、夢中で一気に読めちゃった作品でした♪

・・・・・ああ、旅したい・・・。