Book Review:『ツバメ記念日』 | ◆◇雑記帳◇◆

Book Review:『ツバメ記念日』

えへへ・・・・しばらくサボっとりました。。

クイックルワイパーのネタで放置・・・もどうかと思いますが(;^з^)

ちょっとここんとこ、身辺バタバタしてましたもんで・・・
でもその間の急激な気温上昇もなんのその!
好物の夏に向けて、ますます邁進のワタクシでございます!!

そう。夏に向けて・・・とはいいましても、まだまだ7月に入ったばかりというのに
一気に季節も気温も夏に突入な感じですな~。
関東地方は、全く梅雨感、なし。
雨もパラパラっと降る程度でね~。

こんな調子でこの夏、何らかの異常気象にならなければいいですけど・・・。



さ~てさて。サボり明けの今日はBook Reviewです└(^∇^ )
久々、スカッといい作品に出会えました♪


『ツバメ記念日』
著:重松 清 『ツバメ記念日』

この本を手にとる前に読んでいたのが
川上未映子の芥川賞受賞作 『乳と卵』。

「これは・・・日本語(の文章)として
         いかがなものかっ!?」

句読点の少ない
ダラダラ垂れ流しの文章
にほとほと疲れ
結局途中で、放棄した。

そのあとに読んだ・・・・この作品・・・。


これだよなぁ!!!!
「美しい日本語の文章」というものは・・・これだよなぁ!!!!(≧▽≦)



・・・・・と
冒頭の短編 『めぐりびな』の、ストーリーの美しさも手伝って
いきなり涙腺決壊!!(┯0┯)

・・・おいおい、読み始めて10分足らずなんすけど・・・(^◇^;)


重松氏の文章には、「作者の計算」といったあざとさのようなものが
全く感じられない。

「こう書いたら泣けるか・・・こう書いたら笑えるか・・・
           こう書いたら『?』と思わせることができるか」・・・


それらの類が皆無なのだ。
(いや、あったとしても、それを勘繰らせることがない


そこにあるのは、「重松清の言葉」ではなく
「登場人物の溢れ出る感情」。そして、「目の前に、そこにある情景」だ。
それらは、ひとりの作家が紡ぎだしている文章であるということが不思議なくらい
とてつもなくリアルに私の胸に届いた。

12編の短編集だが
私は特に『拝啓、ポンカンにて』 『島小僧』 『せいくらべ』がよかった。
12編が12編とも
登場人物も、土地柄も、テーマ設定も、全く異なっているのが面白い。


そして、各々作品の「冒頭部分」が、またいい。



「今年の『桜会』は荒れそうだ、と最初に言い出したのはフミヤだった」
                                  (『島小僧』)


「お兄ちゃんが帰ってきた。
 東京から逃げてきた。」

        (『お兄ちゃんの帰郷』)


「二丁目のブランコで勝負だ、と決めていた。」
                (『目には青葉』)



一編を読み終え、次の一編に気持ちをシフトする瞬間に出会うこれらの冒頭に
おっ!お次の話はなんだなんだ・・・!?と無性にワクワクした。


なんだか、ちょっと久々・・・・たまらなくすがすがしい作品を読んだな~~♪
まさに「文章が肌に合う」って感じ。


この『ツバメ記念日』
「季節風」と題された春夏秋冬のストーリーを描くシリーズ「春」の巻とのこと。
実は第2作の「夏」のシリーズ『僕たちのミシシッピ・リバー』
先日早くも図書館の予約待ちでゲット!!!

私の大好きな夏のストーリーが、どんな重松色で彩られるのか・・・・
うぅ~ん!新たな夏の12編にめっちゃくちゃ期待っっ!!