Book Review:『嫌われ松子の一生』 | ◆◇雑記帳◇◆

Book Review:『嫌われ松子の一生』

62e91d86.jpg 先頃公開された
映画『嫌われ松子の一生』 の原作本。

厳格な家庭に育ち
中学教師の職に就いた松子
そんな松子がその後、風俗嬢となり
男に騙されまくり
殺人を犯し、服役・・・そして
53歳で孤独に命を落とすまでの
救いようのない転落人生。

映画はまだ見ていないけど
予告編などで知る限りのキャスティング(松子役:中谷美紀)や
映像をリンクさせながら読んでいたので
(単行本だと)1ページ上下段書きの370ページと、ちょい長編ではあるけれど
飽きずにガーッと読めたな~。

松子自身が自分の顛末を語っていく部分
時を隔てて松子の死後、
松子の甥・笙(しょう)が彼女の死に至るまでの人生を辿っていく過程とが
章ごとに交互に書かれていて
読み進めていくと
笙が追い求める松子像や事柄の真実が
同時に読み手にもだんだんと明らかになっていく。

その文章構成がぐいぐい引き込まれるポイントかも。

松子っていう人は「奔放」というか「真っすぐ」というか「邪気がない」というか・・・
そんな気性ゆえ、あれよあれよと人生の道をはずしていくたびに
「もう・・・しょうもないなぁ、松子は・・・(^^;)」
なんていちいち呆れて嘲笑するばかりなのだけど
でもラスト。松子の最期のシーンでは
「悲しい」とも「切ない」とも「虚しい」とも・・・
なんともいいようのない涙がはらはらと落ちてしまった。

泣かされちゃぁ、負けですね。。。ずしっと面白かったです。

コレ読んだら、映画も絶対見たいなぁ!早くDVD出ないかな・・・(^^)