前回はオーストラリアのケアンズとその近郊についてシェアさせていただきました。
今回はその中の一つであり、
僕が一定期間お仕事していたバナナファームについてシェアいたします^^
前回も少し触れましたが、僕はワーキングホリデービザを延長する要件を満たすために、約3ヶ月間バナナファームでお仕事していました。
ワーホリビザ延長するには年齢制限もありますが、
当時の僕の年齢は制限内だったので、
国が指定する業種(ファーム、工場、僻地での接客業など)に、
主に田舎や僻地にあたる国が指定するエリアで、
同じく指定された日数勤務することでビザを延長することが可能でした。
そこで僕が選んだのはトルガにあるバナナファーム。
同じくトルガにあるシェアハウスに住みながら、
ルームメイト達と同じファームで勤務していました。
職場が近いといえど田舎でもかなり広いのがオーストラリアですので、
徒歩でファームまで行くのは遠かったです。
シェアハウスがファームまで送迎してくれるところだったので、
通勤時間は車で約5分ほどでした。
道中、野生のカンガルーも何度も見かけました。
まさにオーストラリアの田舎だなという風景でした^ ^
バナナファームは僕にとって衝撃で、
慣れるまでに少し時間がかかりました。
まず衝撃だったのが、ファームの敷地面積の広さです。
敷地はかなり広大で、作業場に移動するのに
車やバギーで送ってもらっていました。
ファームはいくつかのブロックに分かれており、
各ブロックにはバナナの木が列を成して並んでいました。
そのバナナの木も一本一本が大きく、
それがかなり長い列で各ブロック毎に沢山のバナナの木の列がありました。
各ブロックの中に入るとまるでジャングルのように草木が生い茂っていました。
まずその風景が非日常だったので、
初めは新鮮でした。
バナナファームでのお仕事はポジション毎に担当する業務内容が異なりました。
まず屋外での作業と、シェッドと呼ばれる大きな倉庫のような場所で作業する人に分かれていました。
屋外での作業としては、4人1組ほどのグループを組んでバナナを収穫する人達、
ダメになったバナナの木を切り倒す人達、
バナナの木は重いため、木が倒れないよう固定するための紐を縛る人、
バナナの木の葉っぱの内、ダメになったものを切り落とす人、
実ったバナナの房に日焼けや虫食い防止用のビニールを被せる人、
ダメになって切り落とされた木の幹を枯らすための薬品を打ち込む人がいました。
シェッド内での作業としては、
外から収穫されてきたバナナの房を流れてくるチェーンに引っ掛けてシェッド内に流す人、
流れてきたバナナの房を分解する人、
洗浄しバナナに付着している虫や汚れを洗い流す人、
その後流れてきたバナナを箱詰めする人がいました。
どのポジションにあたるかはその時の空き状況によるもので、
僕が担当したポジションはダメになったバナナの葉を切り落とす係でした。
バナナの木を見上げ、日焼けの進行が基準を超えていたり、
虫に食われていたり葉っぱ特有の病気の兆候が見られるものを切り落とすというもので、
とても長い鎌のようなものを伸ばし切り落とすという作業でした。
最初の頃は上を見上げ続けるのも長い鎌を振り続けるのも辛く、
首や腕が痛い日が続いていました。
また木と葉っぱの間や足元にヘビが出ることもしばしばあり、
それはあまりにも非日常過ぎて初めは怖かったです(笑)
また同僚についても非日常であると感じました。
というのもマネージャー以外の同僚は皆サモア人だったからです。
まずサモアの人達と出会ったのも初めてでしたし、
日本語も英語も通じない人達と一緒にお仕事するのも初めての経験でした。
聞いたところによると、サモアよりもオーストラリアの方が給与が良いため、
出稼ぎにきて母国にいる家族に送金するために働いているとのことでした。
またサモアの人達は体力や筋力がある人が多いので、
バナナファームのような重労働でも高いパフォーマンスを発揮できる方が多いのも、
ファームで雇用している理由の一つとのことです。
確かにみんな仕事のスピードも馬力もすごかったです。
また陽気な人が多く、言葉は通じなくてもお互い一生懸命コミュニケーションを取ろうとし、
仕事面でも色々助けてくれてとても優しかったです。
ファーム生活最後の一週間は人手の関係で別のポジションとなり、
ダメになって切り落とされた木の幹を枯らすための薬品を打ち込む作業にあたりました。
筋力や体力的には葉っぱを切るポジションよりは楽でしたが、
打ち込む薬品がガソリンのような臭いがするもので、
服に臭いが染み付くほど強烈だったので違う意味できつかったです。
木の幹の量も膨大なので、その臭いに1日中さらされているのは大変でした。
どちらの作業もとても大変でしたが、
人生で一度は農業を経験してみたいと思っていたのでやって良かったです。
また共にファームジョブを頑張った友達とは未だに仲が良いので、
そのようなかけがえのない出会いがあったのもファームのおかげです^^


