またまた、小野不由美の怪談物、「営繕かるかや」を読ませていただきました。とある古い城下町にある古い家に起きた怪奇現象を年若いリフォーム屋がちょっと家をリフォームするだけで作中では建物や家に着いた疵を直すと表現されていましたが、怪奇現象が起きなくなるといった小説です。
怪奇物というと必ずお祓いする霊能者やお坊さんみたいな人が出てきてお祓いして終わりといったことが多いのですが、家を改築することで、怪奇現象が起きなくなるといったまさに異色といった感じの怪奇小説です。
小野不由美の淡々とした語り口も趣があり、どんどんと中に引き込まれていきます。小説を読むのに結構時間がかかる私もあっという間に読んでしまいました。短編集みたいになっていますが、一つ読み終わるとつい次が気になってしまうそんなおもしろさがあります。
怪奇物なので怖いことは怖いのですが、なぜか最後にはほろっとさせられるような内容です。なんだか胸の奥がじんわり暖かくなってきます。
怪奇物のが好きな方、ぜひお勧めです。
