昨日の出来事。

仕事が終わり、更衣室に入ると他部署のIさんが居た。他に誰も居らず2人きり。Iさんは3週間前に旦那さん(49歳)を亡くし、仕事に復帰したばかりだった。突然死だと噂で聞いた。

Iさん:「KYON ちゃんお疲れ~」、私:「お疲れ様です」

Iさんはいつも通りを装っているけれど、見るからに無理してる。言葉が続かない。沈黙がしばらく続いた。Iさんは生まれも育ちも東京で、『江戸っ子』、がピッタリの性格。

 

現代に見られる類型的な江戸っ子像(Wikipedia参照)

「金離れが良く、細かい事にはこだわらず、意地っ張りで喧嘩早く、駄洒落ばかり言うが議論は苦手で、人情家で涙にもろく正義感に溢れる」・「いきでいなせ」などと表現される短気・気が早い

 

いつもなら、必ず軽い冗談を交えて絡んで来る。沈黙のまま帰り支度をしていると、

「寒いよ…ねぇまだ、遠隔?やってるの?」

Iさんが手を差し出して来たので触ると冷たい。以前、妹が憑依された時に添い寝して、頭も顔も体全体が冷たかったのを思い出した。気枯れの状態なのだろうか…Iさんには随分前に、加藤さんに習ったエネルギーワークについて話した事があった。社内の飲みの場で、軽い話で終わった様なものだったので『遠隔』を覚えていたのが驚きだ。

「旦那が死んでさ…思うんだ…何で死ぬ必要が有ったんだろう?…何故人は生きているんだろう?」

Iさんが真面目に話をしている。小難しい話は苦手な人なので、軽いやり取りしか出来ない人が、本気で聞いている。

 

疑似体験

とっさに加藤さんの話をした。『魂の成長』の話をした。この世でやる事、辛い事、試練をやりに来ている。報われないのも含めて、それを知るために今居る…いくつか加藤さんの体験談を話した。Iさんは泣いていた。私も話しながら泣いていた。大人になって人前で泣くのは3回目。過去の2回は努力しても出来ない悔しさで泣いたので、他人事で泣くのは初めてだ。Iさんの感情が自分の中に流れ込んで来る様な、不思議な感覚に陥った。

 

癒しのイメージ

更衣室を出て、入り口を出て、しばらく立ち話をした。

「生きている時には罵り合いみたいな事ばかりやってたけど、今思い返すといい事しか出て来ない。家族想いで一生懸命やってくれる人だった。また会いたいよ…

子供も落ち込んでいる。今は、毎朝(双子の)娘達とハグする事位しか出来ない。」

 

ハグで思い出した。気功について渡嘉敷先生のblogを見ていた時に、こんな記事があった。

 

 

ハグは強力なヒーリングだという事を話した。

「ハグして欲しい。」とIさんからの要望があったので、しばらくハグをした。その間、何となく、加藤さんが鳥と触れ合う映像を思い出し、鳥の嬉しそうな様子を思い浮かべていた。

 

 

どうぶつを愛でてる画像…このツイート↓の影響だと思う。

 

 

ハグが終わると、Iさんも私も笑っていた。さっき泣いていた時の緊迫感は消えた。

「気持ちが楽になったよ、救われた。又(加藤さんの)話聞きたい。ハグもお願いね。」

そして「また明日!」と笑顔で帰った。

 

間接的な形でも、加藤さんの話の影響と癒しの力が他者へ波及するのを、感じられた出来事だった。