貝ボタンって染められるの!? | ふぞくやのブログ

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株式会社クロップオザキの社長、
尾崎博之の公式ブログです。

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日本でいちばんボタンの事を知る男(自称)。ボタン、ファスナー、生地など洋服の資材を扱う株式会社クロップオザキの2代目社長の尾崎博之(@cropozaki)です。

 

さて、今日のお話は、「貝ボタンって染められるの!?」です。

 

スタッフブログから。今回のお話は貝ボタンについて。貝ボタンはその貝の天然の色を活かして利用するのが一番なのですが、レディースとかでは、生地の色に合わせて染色して欲しいという要望があります。貝ボタンって染められるのでしょうか?そんな疑問にお答えします!

 

 

貝ボタンって何?

まず基本的なところから。貝ボタンについて少し説明します。貝ボタンの原料はずばり貝です。一番よく使われるのは高瀬貝という巻貝を原料にした白いボタンです。Yシャツのボタンによく使われています。貝ボタンの中では一番リーズナブルです。

 

高瀬貝のボタン

 

次によく使われるのが黒蝶貝。この後にも出てきますが蝶貝は2枚貝で真珠の母貝になる貝です。なので、パール調の光沢が独特で高瀬貝にはない美しさがあります。黒蝶貝は表面が黒色が多い貝です。

 

黒蝶貝のボタン

 

黒蝶貝が黒っぽいのに対し、茶系なのが茶蝶貝です。黒蝶より色に柔らかみがあり、レディースのニットなどによく使われます。

 

茶蝶貝のボタン

 

そして、貝ボタンの最高峰である白蝶貝。原料の希少性から値段が他のものより高価です。高瀬ボタンのように白いボタンですが、その純白度が違うのと、光沢は高瀬ボタンとは比べものにならない美しさです。

 

白蝶貝のボタン

 

その他ではアワビ、川の貝(淡水貝)なども貝ボタンの原料になります。

 

貝ボタンは染められるの?

貝ボタンは染めらのでしょうか?個人的には本来の色を活かして染めずに利用するのがオススメですが、染色したいという要望もあります。ズバリ、染色は可能です。染色方法は2種類。直染め(じかぞめ)という方法とコーティングしてから染める方法。直染めは時間が掛かるのと色を希望の色に合わせるのが難しいです。なので、結構ハードルが高いです。

一方、貝ボタンにポリエステルコーティングを施すことで、ポリエステルボタンを染める要領で染色できるようになります。これはポリエステルと一緒なので、染色時間も短いですし、色合わせも容易です。難点は濃い色に染めてしまうと貝ボタンらしさがなくなってしまいます。

貝ボタンにコーティングを施している既成品もあります。下の写真は高瀬貝のボタンにコーティングをしたものです。コーティングの分、光沢が増していますよね。

 

 

黒蝶貝のボタンにコーティングしたものがこちら↓↓↓

うーん、染めない方が断然いいと私は思います(笑)

 

 

そして、ツヤケシの高瀬貝ボタンにコーティングをして染めたもの↓↓↓。ラバーボタンみたいな見た目になりますね。

 

 

注意点

貝ボタンに限らず染色したボタンを使用する場合に注意しなければならないことがあります。それは色落ち・色移りです。後から染めているのでどうしても色落ちします。白い身生地に黒や赤に染めたボタンをつけるのは非常に危険です。白地のチェックやボーダー、ストライプの生地で濃い色に合わせて染めたボタンも要注意です。なるべく、染色ボタンは身生地の合わせたボタンを使いましょう。また、染色ボタンを使った商品を濡れた状態で放置するのも避けてください。他の衣類に移染する可能性があります。

 

まとめ

貝ボタンの染色について紹介してきました。本来の色や光沢感を活かして使用するのがオススメですが、どうしても色を生地に合わせたいという時にはポリエステルコーティングをした貝ボタンを利用するのをオススメします。加工期間が断然短いですし、色合わせもバッチリできます。既製品のコーティング貝ボタンを使えば、ミニマムロットも必要ありません。貝ボタンを染色したい時には既成品のコーティング貝ボタンを利用してみてはいかがでしょう。

 

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今日の教訓

 
貝ボタンは染められるが染めない方がいい!
 

今日のボタン

 

 

PTー01 パンツ。ボタンは黒蝶貝、中央には赤の塗装が施されています。縁にはレーザー彫刻でブランドロゴを刻印。実はこのパンツに赤以外に緑と黄色とネイビーが付いています。凝ってますね〜!日本ブランドもボタンにももう少しこだわって欲しい!