ネタバレを恐れずに、イタリアンパンツのディテール紹介! | ふぞくやのブログ

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株式会社クロップオザキの社長、
尾崎博之の公式ブログです。

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日本でいちばんボタンの事を知る男(自称)。ボタン、ファスナー、生地など洋服の資材を扱う株式会社クロップオザキの2代目社長の尾崎博之(@cropozaki)です。



さて、今日のお話は、「ネタバレを恐れずに、イタリアンパンツのディテールの紹介」です。

 

めずらしく洋服のお話です。

 

先日イタリアで行われたメンズ製品の展示会に出張していたスタッフに頼み、向こうで洋服を買ってきてもらいました。その内のひとつがこのパンツ。

 

 

実は今、私のツイッター(@cropozaki)の #今日のボタン で、その付属屋の観点からのディテールを紹介しています。

*付属屋についてはこちらをどうぞ

 

一回目のツイートがこれ。ボタンを紹介しています。

 

最近ツイッターの今日のボタンシリーズもネタ切れ気味なので、このパンツで4ツイートはいこうと思っています(笑)

 

なので、これから紹介するのはネタバレになってしまいますが、まあいいか!

 

このパンツ、単なる綿ストレッチのパンツ。ですが、日本の企画ではあまりない付属使いが満載。付属屋にとっては楽しいです(笑)

 

例えば、このブログの下の「今日のボタン」で紹介しているこれ!

 

 

そして、今日のツイッターで投稿したこれ。

 

洗濯表示まで刺繍にしてしまうというこの発想はなかなか日本ではでてきません。洗濯表示は品質表示にプリントという業界の常識にとらわれています。

 

 

そして、これは月曜日投稿しようと思っているものがこれ。

 

 

右のポケット口の下の部分にカンヌキもしくはリベット代わりについているモチーフ。ちなみにこれが何を表しているのかわかりません(笑)

 

さらにフロント部分だけに3つもボタンが付いています。しかも同じ水牛ボタンが。

 

 

この辺も見えないところにお金を掛ける必要がないとは考えない発想があります。日本では見えないから安いボタンにしようとなりがち。

 

かなり凝っています。しかも、さりげなく。この「さりげなく」というがとてもいいです。日本で真似するとどうもこの「さりげなく」ができず、「これみよがし」になりがちです。

 

それでこのパンツの値段は・・・?

 

122ユーロ(約15,000円)です。高いと言えば高いですが、それなりに凝っています。生地も付属も縫製もデザインもすべて捉えれば、リーズナブルな価格です。

 

日本ではこんなディテールの凝ったパンツをこの値段で作って売っているところはないかなあ。

 

こういうイタリアの洋服を見ると、日本のアパレルがいかに日本の業界での常識にとらわれているかというのを感じます。

 

もっと自由に独自の発想で洋服を作っていた方がいいのですが、予算、売上、利益などの観点で話しが進まなくなってしまうのだと思います。

 

売上、利益は会社を経営していく上では絶対に必要です。

 

でも、そこに縛られていると自由な発想が阻害されてしまいます。

 

話は堂々巡りになりそうですが、時代は大きく変化しています。

 

まず、今の常識を疑って、考え、行動していくことが必要です!

と自分に言ってます(笑)

 

 

今日の教訓

 

常識の壁を超えろ!

 

 

今日のボタン

 

 

昨日の続きで、スタッフが買ってきてくれたイタリアのパンツ。ウエストベルトの下に挟み込まれているテープ。朱子織テープですがセルビッチ風のステッチの入って凝ってますね。ちなみにこのテープはベルトのバックルのピンを差すためのもの。昨日初めて知りました(笑)

 

 

 今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。ファッション業界で頼りにされる会社になるべく奮闘中!!これからもいろいろ情報をアップしていきますので、よろしくお願いします~!!

 

 

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