フランス車
デザインというのは
やはり流行りがある。
どんなものにもある。
日本ほどではないしても、
流行というのは人が社会的動物
である以上、必ずや生まれている。
ところが、流行にのったものは
いつか飽きられるし、
時間が流れると輝きを失う。
なぜかというと、
人々の最も心地よいと
感じる感性は流転するからである。
その時代に最も適合するように
作ってしまうと、
時間の壁を越えられないのだ。
そういう物を後になって
素晴らしいと絶賛する人は
たいていその時代の空気や流行を
経験している人だけである。
だそうである。
フランス車のデザインは
その時代の人々の感性に
決して迎合していない。
というか、迎合する感覚が
希薄なのだと思う。
3008やRCZ。
かっこいい!とか
美しい!と
かといえば、ビミョ~である。笑
でも決して「変」なのではない。
おそらく目や情報処理する脳の方がついていけてないのだ.なぜなら脳は常に既存の何かから多くを学習しているのだから...結局,2010年にあるはずのデザインではないような気がするのである.
206のエクステリアはどれくらいの時間を越えていくだろう...
デザインというのはやはり流行りがある.どんなものにもある.日本ほどではないしても,流行というのは,人が社会的動物である以上,必ずや生まれている.ところが,流行にのったものはいつか飽きられるし,時間が流れると輝きを失う.なぜかというと,人々の最も心地よいと感じる感性は流転するからである.その時代に最も適合するように作ってしまうと,時間の壁を越えられないのだ.そういう物を後になって素晴らしいと絶賛する人は,たいていその時代の空気や流行を経験している人だけである.
フランス料理の要は独創性です.既に知っている美味しさをもう一度楽しむのではなく,新しい素材,調理法を様々に組み合わせ,まだ誰も知らないテイストを完成させ,人に感動をもたらす.プジョー206も全く同じように作られていると感じる.これはフランスという文化の中で形成されたコンセンサスなのでしょうか.
レストランでいただくフランス料理のフルコース,果たして「美味しい」のでしょうか.「美味しい」の定義が人それぞれなので難しいですが,私は「美味しい」というイメージとは少々違う気がしています.素材の調理法とその組み合わせによって,新しい調和の世界を創り出すという独創性がフレンチの世界であり,だから新しさへの感動はあっても,既に知っていたような安心感はありません.体調万全の五感をもって挑まなければお金を無駄にするかも,と思います.一方で,イタリアの料理はとても安らげる感じを私は受けます.例えばトマトやバジルの持つ華やかさはそのままであり,ポルチーニ茸とクリームソースの調和はあらかじめ発見されていている.私にとっての「美味しい」はこっちのほうかな.あまり凝った作為のようなものが少ないから安心感があるんですよ.
で,車もどうやら料理と同じだと,つくづく感じています.
日本では,ドイツ車こそが車.フランス車とイタリア車は本流ではなくて,「ラテン系」とひとくくりにされること多いです.世の中には「イタフラ車」という造語まであるようですから,どうやら同じ分類になってしまっている.まあ,私もドイツ車を引き合いに出すなら,フランス車とイタリア車は似ているのだろう,と漠然と思ってはいました.ただその思い込みは,我が家にアルファ147が来てから,音を立てて崩れたのです.
アルファとプジョーの二台体制になってから二ヶ月が経ちます.プジョー206もアルファ147も,ともにハッチバッグ形式のボディに1600 ccのエンジン+5段MTという,典型的な欧州スタイルですが,比べると本当にこんなにも違うのかというくらい両者は根本から違う.その違いを念頭において,改めて206について少し書きたいと思います.
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プジョー206と4年間つきあって,総括する言葉を見つけろと言われたら,迷わず「難解です」と答えてしまいそう.悪い意味ではありません.車はすごくいい,すごくいいと確かに感じているんだけど,なぜいいと感じるのかが全くつかみきれない.この車の良さを表す単純な言葉が見あたらないんですよ.
このような206を体で感じていると,これは,パリの新凱旋門からゆっくり坂を下るときの風景に似ているとふと思いました.奇抜な現代建築物が風景に溶け合う不思議な空間.不協和音を奏でそうなものが,調和をもってそこにたたずむ.そして料理で言うならやっぱりフランス料理.「人参のポタージュに浮かべた赤と青の二色のトマト」のような難解さ,そして新しさ.食べない限りその味は想像さえできないし,食べても一言では表せない.既知の感覚も通用しません.これは何もプジョーに限ったことじゃなく,フランス車とはこういうものだと思います.ルノーもシトロエンも,私にとってはやっぱり難解.デザインもそうだけど,試乗した程度では何一つ分からないのがフランス車.しかしこれこそ,私にとってのフランス車の魅力であることは間違いないです.