と、言うことでその辺歩いていると信じられない位に汗をかく私です。
こんなに汗かくなら痩せてくれよ。と、心底思いますが、その分失ったカロリーも十分に摂取しておるなと納得。
都合良くはいかないぜ、本当に。
と、言うわけで感想です。
君は月夜に光り輝くは主人公岡田卓也の独白のような形式で書かれています。
個人的に物凄く気になってしまったのは文章の締めくくりのほとんどが過去形である、た、で終わっていたこと。
何々と思った。とか、それはあり得なかった。みたいな。
なので、独白形式であると捉えないといささか読みづらさを感じるかもしれません。
まあ、視点事態も岡田卓也の視点からしか語られないので、そう思ってもらえれば良いのではと思う次第です。
で主要な登場人物が岡田卓也、渡良瀬まみず、香山君の三人で、この三人に関しては魅力的に描かれているとは思います。
何故ならこの三人を愛しいと思うから。
ですが、うーん、文章が稚拙な訳でも下手くそな訳でもないですし、あくまで独白形式とかいた位なので仕方ないとは思いますが、この作品には余白が多い。
読み手が想像で補完しないと理解できない可能性が大いにある。僕はそう感じました。
それ事態は悪いことではないのですが、活字を読むということに。物語を感じるということに馴れている人間でないと没入出来ないのではないかと。
登場人物の感情、特に主人公である岡田卓也と渡良瀬まみずに関しては概ね理解できたとしても、香山という登場人物について、彼の存在感は感じられても、そこに意味を見出だすことが難しいのではないかと。
香山は物語のファクターであり、外郭を支えるような人物なのですが、万能過ぎるがゆえに彼の当たり前の弱さを見逃してしまいそうになると言うか。
この、三人について、誰も超人的な人間はいなくて、確かに都合の良い設定はあるかもしれませんが、それは本当に物語を語られていく上ではどうでもいいことで。
この三人は何処までも、普通に存在するかもしれない三人で。
それ故に理解されそうにない三人で。
上部だけを掬いとることも出来なくはないですが、それだとなんだか薄っぺらに成りそうで。
かといって、何処までも深く潜る作品ではないとも思うのですが。
とかく、余白の多さが何処まで踏み込むべきか、と言うのを読み手に委ねているようで。
そしてその、踏み込む、と言うことがまた、作品にとっての重要なキーワードだったりして。
作品事態は、僕は何処までもその辺にありふれているような話の域は出ないと思います。ですが、作者の持つこの物語への誠実さは特筆すべきものだと思います。
誰もが抱える空白、その形はそれぞれで。その結果生まれる物語は無数にあって。
この物語のキーワードは踏み込むと言うこと。その難しさ、出はないかと思うわけです。
あんまり良いこと書いたきはしないですが、没入して読めたのは久しぶりの感覚だったので。
気が向いた方は一度、試してみてはいかかでしょう。と、言うところです。