芝桜を見たいという妻を連れて、秩父路を目指す。
目的地は、芝桜で有名な秩父・羊山公園(地図 )。芝桜の見ごろは、4月中旬~5月上旬というが・・・果たして、無事お目にかかることができるかどうか・・・助手席で無邪気にはしゃぐ妻を横目に、一抹の不安が頭をよぎる。
自宅のある鳩ヶ谷市を出発して、約2時間。緑あふれる羊山公園に到着。
まずは、武甲山をカメラに収める。
新緑あふれる羊山公園は、日々の疲れを癒すのに最高の場所だ。
いよいよ芝桜の丘に到着。
さあ、どうだ!!
やっぱり、「桜」はないか。
一面に広がるピンクの世界を楽しみにしていた妻は、がっくりうなだれている。
「来年は、シーズンに来ようね」となだめつつ、「長瀞に岩畳を見に行こう」と、妻の気をそらさせる。
近づいても黙々と食事を続ける羊を見て、妻の機嫌も直ったようだ。
この勢いで岩畳を目指すぞ。
羊山公園から車で走ること、20分。秩父鉄道の長瀞駅(地図
)に到着。
レトロな雰囲気が漂う駅である。
都会のあわただしい雰囲気とは無縁なこの駅には、ゆったりとした時の流れが感じられる。
秩父鉄道は、埼玉県北部を横断し、東は羽生駅から西は三峰口駅まで、総延長71.7キロを結ぶ鉄道である。田園地帯や荒川、秩父の山々など広大な自然を堪能しながら、ゆったりとした鉄道の旅を味わうことができる。
SLに乗ることができるのも、秩父鉄道の魅力である。
長瀞駅前から風情のある商店街を楽しみながら、のんびり5分ほど歩くと、岩畳に到着。
深い緑と、あざやかな水色のコントラストが美しい。
ゆったりとした水流は、日々のあわただしい時の流れを忘れさせてくれる。
いつまでも、いつまでも、この美しい景色を眺めていたい。
「人間」も自然の中に生きる「動物」であるということを思い出させられる。
岩畳から長瀞駅に向かう途中、最初の右角にある「はやし」に立ち寄り、秩父そばで舌鼓。秩父でとれたそば粉で作られているそうだ。
テイクアウトもできる味噌田楽もあるので、小腹がすいたときにはオススメ。
帰りがけに、長瀞駅の目の前にある土産屋の「まるぶつ」で焼きせんべいをいただく。
注文してから目の前で焼いてくれる大判のせんべいは、焼きたての温かさ、つけたての醤油、パリッとしたのりの三拍子がそろって、絶妙の味である。
photo:FinePix F10
retouch:Adobe Photoshop Elements 6
さわやかな自然、ゆったりとした時の流れ、そしておいしい食事に癒された秩父路、長瀞の旅であった。
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