2024/01/27、病院にてようやく診断がされた。

「慢性疲労症候群ですね」


2023/05頃、いつものかかりつけの内科を受診。「最近、頭痛と吐き気が頻発します。」医師は、血液検査を行い、結果、異常なし。痛み止めなどを処方。その後、数ヶ月おきに、同じように受診。同様の結果。この月は、体調不良で10日ほど仕事を休んだ。


その頃の症状は、仕事を終えると、堪えていたかのように、どっと吐き気と頭痛が出てくる。家に帰るとグッタリして、そのまま寝る、朝になると緩和されているので出勤、という毎日。


このころから月に数回、昼過ぎくらいから、単調作業ができなくなるくらい集中力が散漫になり、気分が悪くなり早退することがあった。


同年9月、コロナに感染。1週間後、仕事に復帰。


この年は、人生で大きなイベントがあり、仕事も例年になく忙しく、また仕事とは別で10月、11月、12月と大きな責任のある仕事を終えた。


12/28、今年の仕事納めの日、仕事が終わって帰り道、異常なほどの頭痛と吐き気に襲われた。帰宅し、食事が用意されていたが、食べることができず、頭痛薬を飲み、横になった。


わずかな光や音が苦しくて、部屋の電気を消して、かつアイマスクをつけないと刺激が強すぎた。布団にくるまり、できるだけ音を聴かないようにした。


次の日の朝、身体を起こそうとすると、強い倦怠感と、吐き気、頭の重み、喉の痛み、関節痛、微熱感、リンパの痛みがあった。すぐに熱を測ったが、37.0℃以下だった。しかし、確実にこの感覚はインフルかコロナだ。


職場にすぐ連絡した。

「もしかしたら、インフルかそのほかのウィルスの病気かもしれません。病院が空いてないので明確にはわかりませんか、可能性があると思います。大変ご迷惑をおかけします。」


それから1週間、ずっと寝たきりだった。あまりにも忙しくて、新居の掃除、整理整頓、家具の購入、行政手続きなど何もできてなかったのを、この年末年始に終わらせようと決めていたが、何一つできなく、とても嫌な気分になった。


年明け。2024年の1/4、喉の痛みが治っていたので、多分、インフルだったとしても治ってるだろう。すこし、倦怠感と関節痛、気分の悪さがあるが、まぁ病み明けだ、と思い出勤。(会社は休みだが、個人的にアポがあった)不可解なのが、この年末年始、24時間ほとんど一緒にいた妻が、全く元気だったこと。感染症ではない?


1/5、妻の通院に付き添い、午後から出勤しようと思ったが、病院が長くなり夕方に。ほとんど車の中でゆっくりしていたのだが、ひどく疲れていた。そして、夕方に出勤するが、吐き気と軽い頭痛があり、10分も経たずに早退した。


1/8(休日)の夜、全く症状が変わっていない。まだ、しんどい。おかしいぞ。


1/9の朝、会社に連絡。

「年始早々申し訳ありません、本日午前お休みさせてください。年末からの体調不良(インフルではなかった)が昨日までつづき、今朝も身体のだるさ、吐き気などがまだあります。病院に行ってきます。」


この日、内科を受診。妻のこともあり、インフルではないと確信していたが念のため、インフルとコロナの検査を受けたが、陰性。単純に治ってたのでは?とも思ったが、仮に、治っていたとしても、検査キットは発症から20日間ほどはよほど陽性反応がでるので、やはりそもそもインフルコロナではなかった。


血液検査を受けてその日は帰った。検査結果は1週間後。それから1週間、仕事へ行こうとしたが、一度も出勤できず、相変わらず、寝たきり。(買い物程度はできた)


1/15、尿酸値がもともと高かったので、痛風や、糖尿病などの生活習慣病を疑ったが、検査結果は異常なし。尿酸値も安定していた。むしろ健康。


しかし、診察室にいるその瞬間も、そのインフルのようなあの症状があったので、私は医師に「では、この症状はなんでしょうか。職場にもちゃんと説明がしたいので、他に検査はできませんか?」と言い、さらなる血液検査をした。


1/19、検査結果が出た。異常なし。もちろん、仕事は一度も行けずじまい。さらに医師に食い下がると、市民病院を紹介してもらった。


1/22、市民病院で、血液検査、レントゲン、心電図をしたが、すべて異常なし。白血球、貧血、心臓、すべて健康。

とても親身に時間をかけて相談をしてくださる医師だったので、遠慮なく、ネットで調べた疑わしい病気を聞いてみたが、どれも当てはまらないとのこと。

思わず「これって気の持ちようですか?」と聞いてしまったが、医師は「ん〜」と頭をひねる。


とにかく、結果が結果なので、医師にお礼を言い、振り出しに戻ったことに気落ちしながらも、帰宅した。


1/23、かかりつけの精神病院へ行った。私は双極性障害を12年前に発症しており、4年ほど前から寛解傾向にあり、昨年の頭から完全に薬をたっていた。もう一年が経とうとしていたので、もしかしたら再発を疑った。


しかし、どうも違う気がする。というのも、文章が読める、電話でもしっかり会話ができる。うつ病自体は14年ほど苦しんだことがあるから、余計にわかるが、気分は良く、人生も前向きに考えられている。


精神病院の医師に、血液検査、画像検査の結果を伝えると質問が返ってきた。

「心や気分はどうですか?」

「とても調子が良いです」

「そうですか。身体的な異常がなければ消去法で、精神を疑うのですが、明確にそうだとは言えません。試しにうつ用の薬を飲んで様子を見ますか?」

「いえ、薬の副作用がキツイので、一旦様子を見させてください」

「そうですね、そうしましょう」


医師の目から見ても、うつというには、どうも確信が持てそうにないようでした。試しに薬を飲んで落ち着けば、うつだったのかも?という推測の域とのこと。


身体も精神も異常なし。体調もだるさがあるものの、病院にも来れたわけだし、そこまで重症ではない。熱も一切なし。


残された可能性は一つ。

年末年始の寝たきり生活の休み過ぎで、身体がなまっているからだ。そう思い、会社にも現状を報告し、1/24から出勤しますと宣言した。


1/24、朝がどうしてもだるく、布団から出られない。昼頃、今までにないくらい、異常に出勤が憂鬱で、行く気もおこならない。とりあえず、午後に出勤しますと告げ、結局、17:00ごろに出社。作業をするも、どんどんとしんどくなり、結局、1時間も経たずに退勤。その夜も吐き気と強い倦怠感に苦しんだ。


1/25、朝は相変わらず起きれない。昼頃に身体を起こし、体温計を測ると微熱(37.0℃)。この日から度々、微熱が出るようになった。結局、この日も休み。


1/26午前に、いつもの内科へ受診。

「何度も何度もすみません。でも、あれから1か月、全く症状が変わらないんです」


医師は、すこし考えを巡らせるとこう口を開いた。

「一度、関節痛に関する検査を受けてみませんか?この街の専門中の専門医がいるので紹介状書きます」

「関節…、これって関節に関するものなんですか?!」

「はい、一度診てもらったほうがいいと思います」

「わかりました」


その日の午後、その病院へ行ったが、受付の方に

「●●医師宛になってますが、この医師は今日おやすみです。他の医師なら今日でもできますが?」

「●●医師がいいです。」

「そうですか、明日の午後ならおります」

「わかりました、明日また来ます」


1/27午前、再び受診。●●医師に呼ばれ、診察室に。手を触られ「いたい?」「いえ」、足を触られ、「いたい?」「いえ」。


「リウマチではないね。それと検査はもうしなくていい」

「そうなんですか?」

「むしろ、これ以上やるとやりすぎ。お金がかかってしまうだけだよ」

「そうですか、でも症状はもう一カ月あり、職場にもちゃんと説明したいのですが」


「慢性疲労症候群だね」

「ま、まんせいひろうしょうこうぐん…?本当にそれなんですか?」

「まぁ、これも全ての検査をしてやり尽くした結果、残ったのがこれ、ということだから断定はできないけどね」


そして、漢方の処方をしてもらい、帰宅。


家に帰り、慢性疲労症候群についての記事を確認。


https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/26-その他の話題/慢性疲労症候群/慢性疲労症候群



以下、引用。


おもな症状しょうじょうにはつぎのものがあります:

  • たとえたあとでも、休息きゅうそくする必要性ひつようせいつよかんじる

  • 1日中にちじゅう、ほとんどエネルギーがない

  • つかれすぎていて、日常的にちじょうてき活動かつどうができない

  • 運動うんどうやストレスでつかれがひどくなる

このようなつかれが6カげつ以上いじょうつづきます。

つぎのような症状しょうじょうもみられることがあります:

  • 集中しゅうちゅうしたりよくねむったりするのがむずかしい

  • のどがいた

  • 頭痛ずつうがする

  • 関節かんせつ筋肉きんにく、おなかがいた

  • よくうつ状態じょうたいになる


診断基準では次にあげる3つの症状が認められる必要があります。

  • 職業的、教育的、社会的または個人的活動を、発病前の水準まで広げる能力が大幅に低下するかまたは損なわれている状態が6カ月以上続き、かつ、しばしば顕著で、新たなまたは明らかな発症として起こり(これまで続いてきたものではない)、過度の継続的労作の結果ではなく、休息しても実質的に軽減されることのない疲労を伴う

  • 身体活動に伴い症状が悪化する

  • 睡眠をとっても疲れがとれない

また、次の症状のうち少なくとも1つが認められる必要もあります。

  • 思考困難

  • 起立時に頭のふらつきやめまいを感じ、横になると治まる


「思考困難」については、当てはまらなかったですが、あとはすべてピッタリでした。


その後、会社に報告。取締役とミーティングし、現状報告と、今後の方針について話した。