衝撃:漫画家戸部けいこ氏の訃報 | おきらくごくらくを目指そう!

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慢性疲労症候群(CFS)?な日々

衝撃のニュースにて、動揺中。

この衝撃の影響はしばらく続くと思うけれど、きっちり記しておきたい。


先月、2010年1月28日、漫画家・戸部けいこ氏が52歳という若さで亡くなったそうである。


戸部けいこ氏と聞いて、その作品を思い出せる人はそう多くないと思う。

だけど、「光とともに・・・」「自閉症」「篠原涼子が主演していた出てたドラマ」等々、いくつかのキーワードを並べていくと、ああ、と思い当たる人はいるかもしれない。


私が初めて戸部けいこ氏の漫画を読んだのは、15年くらい前かもしれない。

時期ははっきり覚えていないけれど、たまたま読んでいた漫画雑誌に作品が掲載されていたのがきっかけで、絵柄もストーリーも好きで、読むのを楽しみにしていた。


しかし、某作品後、その雑誌には、戸部氏の作品が載らなくなり、少し寂しい思いをしていた。


ところが、思わぬところで、新たな作品に遭遇。

それが、「光とともに・・・」だった。

(「思わぬところ」というのは、話も雑誌もジャンヌがかなり違ったから。)


「光とともに・・・」は、自閉症児を題材とした作品である。

自閉症児の母親が主人公で、その子育て、家族、社会など、自閉症児の日常生活や取り巻く環境などについていろいろ知ることが出来るし、考えさせられる。


この作品との出会いには、勝手に、なんとなく運命的なもの感じていた。

だって、しばらく戸部氏の作品でに出会うことなく、ちょっと寂しくて。

諸般の流れから、「心の理論(Theory of Mind)」について勉強することになり、いろいろ文献あさりをし。

そんなとき、この作品に出会ったのだから。


しばしば、心の理論の障害の代表例としてあげられる自閉症。

教科書などを読んでも、文字だけでは理解するのが難しい部分も多かった。

しかも、当時、心の理論に関連する文献は、ほとんど英語だったし(これは、自分の英語力のせいだけどさぁ)。


しかし、戸部けいこ氏の「光とともに・・・」を読む&見ることで、自閉症で生じ得る様々な行動が非常にイメージしやすくなった。

好きな絵柄・ストーリー構成とともに必要なお勉強ができるなんて、願ったり、叶ったり。


その後、現在に至るまでの10年くらいの間、この作品には、自分の勉強だけでなく、プレゼンテーションや自分が紹介するテキストとしてもお世話になったし、楽しみだった。


でも、去年から、この作品、休載になった。

今月3日発売の、この作品掲載雑誌にも、引き続き、病気のため休載と書かれていた。

でも、実際は、著者は先月末にお亡くなりになっていたのだ。

タイミングとして仕方がなかったのだろうけれど、亡くなって、なお、病気休載と書かれているのが、またショックだった。


作品として、後2作分、そして、ネームは更に2作分あるそうで、結末は完成(完成と言うのかな?)しているそうである。

最終巻としてそれが出版され、「光とともに・・・」は全15巻で完結する予定とのことデス。


お亡くなりになったこと、非常に残念です。

ご冥福をお祈りします。

そして、エンターテインメントとしても、学術的にもお世話になり、感謝です。


これから自閉症について知りたい、勉強したいと思っている方。

まずは、「光とともに・・・」の一巻を読んでみてください。

魅力的な絵柄から、光くんの視線の送り方などから、自閉症とはどんな障害が生じるのかが、とてもよくわかると思います。


自閉症については、二巻以降も、様々なことを知ることができるけれど、障害の特徴については、一巻の光くんを「見る」ことで、かなり、なるほど、、と思う部分があります。


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***基本的に、原作派なので、ドラマの方はみてません***