ー印象に残った点ー「ME/CFS患者生活困難度調査報告」を聞いて | 「慢性疲労症候群(ME/CFS)」と「制度の谷間」界隈の備忘録

「慢性疲労症候群(ME/CFS)」と「制度の谷間」界隈の備忘録

慢性疲労症候群(ME/CFS)・線維筋痛症(FM)患者で、電動車椅子ユーザー。医師診断PS値8ですが、感覚的には「7寄りの8」。
Twitterでの、情報共有に限界を感じ、暫定的にブログを立ち上げました。

更新できる気はあまりしないので、不要になったら閉鎖するかもしれません。

先日の記事では、
発表内容をそのまま転載したので、
長くて、解読困難感山盛り、でしたが。

一患者(非医療従事者)が聞いて、
「そうなんだ…」と、特に印象に残った部分
ピックアップしてみたいと思います。


※一応、「慢性疲労症候群」を知らない方のために、
冒頭に、この病気の説明をつけておきます↓
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□慢性疲労症候群(ME/CFS)とは (疾患の説明)
重症消耗性の疾患
最小限の活動によって身体を衰弱させ症状が悪化
体力の回復が非常に困難
主な病態中枢神経系の機能異常や調節障害
多岐に渡る症状が長期的に持続、健全な社会生活が送れなくなる病気
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ここから↓が、「報告」を聞いての感想です。

とりあえず、体力回復がまだなので、
一項目「歩行能(歩ける距離)」についてのみ、
あげてみたいと思います。


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歩行能(歩ける距離) について
※詳細は下記URL
http://ameblo.jp/cfs-tanima/entry-12018712357.html
移動距離10m(=家の中でトイレに行くことがやっと、位)の患者が、患者全体の内20%もいる

さらに。
重症度が「中等度」の患者だけ見た時でも、
「中等度」の患者の内、 歩ける距離が「100m以下」の患者は25%超

参照:重症度分類(※本調査におけるもの。厚労省CFS研究班の診断基準とは別)
http://ameblo.jp/cfs-tanima/image-12018712357-13286679237.html


「歩ける距離が100m以下」って、
かなり短いと思うんですよ。

最寄り駅や、近所のコンビニすら、
 自力歩行で行くことは、困難

な状態ですよね。


「歩けない」原因というのが、

「痛み」なのか、
「体力の極度の消耗」なのか、
「筋力低下」なのか、
「運動(中枢)神経の異常」なのか、
他に原因があるのか

…というところまでは、
今回の調査だけでは、わかりませんが。


私自身の例だと、休職当初から
「駅の階段の昇り降りで、
 異常に疲弊し、息切れし、
 筋肉痛様の痛みが、すぐに出る」
という症状があり。

そして、休職から3年で
電動車椅子を使わざるを得なく
なりました。


他の、消耗を訴える疾患
(膠原病など)の患者さんでも、
「動くと寝込んでしまう」
というお話はよく聞きます。

しかし、「悪化した結果
車椅子が必要になった」
という話は、
あまり聞いたことがありません

改めて、慢性疲労症候群患者の
「歩けない」というのは、
少し独特な症状かなと、感じました。


と、私の場合
「家事(掃除・料理等)ができない」
原因の、4割位は
「筋力低下 + 手の震え等」
にあるように思うので…

調理ひとつでも
 包丁で切る力がない
 手が震えて、包丁を使えない
 握力が低下して、調理器具が重くて持てない など
というような

今後の研究において、
「歩けない」と
「痛み・消耗・筋力・神経・その他」症状
との関連が見えて、
他疾患との比較ができるようになると
自分の症状の特性や、対処法が
見つけやすくなるのではないかなと思いました。


※参考情報:一般的に「歩行障害」が生じる病気・異常
歩行障害 【歩きにくい、歩くとふらつく、歩くと足が痛い】健康長寿ネット(公益財団法人 長寿科学振興財団)
http://www.tyojyu.or.jp/hp/page000000100/hpg000000034.htm

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