先週、安倍総理が人生100年時代を想定して「生涯現役社会」を3年でつくると述べた

最初の1年で生涯現役にふさわしい雇用制度を構築し、次の2年で医療・年金などの社会保障を改革するという

本当にやりたいのは後の2年の社会保障改革の方だろう

日本の人口推計からは
2025年には団塊世代が75歳以上になり
2036年には65歳の人口占率は33.3%になる

18年後には再雇用などで65歳まで働くとしても
3人で1人の年金制度を負担することになる

このままで社会保障が成り立たないのは明白で、社会保障の改革は当たり前で、遅すぎるとも言える

そして、政治の対応が遅れた煽りを若い人たちが受けるわけだが、
特に時代の境目にいる現在50代のサラリーマンは急激な変化に適応できずに戸惑うばかりだろう

国の働き方改革について行くにはかなりの努力が必要だ

生涯現役社会といっても簡単ではない

日本人の平均寿命は
女性87.14歳、男性80.98歳ということだが、
健康寿命は
女性74.79歳、男性72.14歳であり
平均寿命との乖離は
女性12年、男性9年もある

この12年、9年の不健康という落とし穴に落ちてしまったら生涯現役どころではない

健康管理を疎かにして、長時間労働や高ストレス労働をしていてはいけない

生涯現役の第一歩は健康管理にあり

身体が資本である、ということを忘れないようにしたい

人生100年時代に必要なのは、健康リテラシーと金融リテラシー

いずれも失ってから気付くことが多い


PS:健康経営銘柄
経済産業省と東京証券取引所は一つの業種から1社、健康管理に積極的に取り組む企業を選出している
今年で4回目となるが、4回連続選出されたのは
花王、テルモ、TOTO、大和証券G、東急電鉄、SCSKの6社
これらの経営者の先見性はさすがだ